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医学のススメ 2014/11主侍医通信より

気の早いデパートなどでは、すでにクリスマスの飾りもチラホラ出現したり、来年の手帳も気になる時期になってきました。

衣替えは勿論、冬タイヤへの交換など冬支度も始まりました。皆さん方のインフルエンザ接種も順調に進んでいます。

 

前回もご案内しましたが、医学塾へのお誘いを再度したいと思います。

現在は、第1火曜日と第3木曜日の夕刻6時ごろから8時ごろまでの間で開講しております。最近は、若手の臨床医に加え現役東大医学部生にもテーマを分担していただいて、一般の方にも医学の基礎と最新知識を理解していただけるよう工夫を凝らして講義をしていただいています。私も塾長として、包括的な基礎医学の講義を担当しつつ、学生たちや若いドクターの講義を塾生の皆さんと一緒に聞きながらポイントを質問して、皆さんの理解を深めるように努力しています。最近の講義では、11月4日には、東大医学部5年生でクラス委員の議長を務める熊谷友梨香さんに担当していただきました。「遺伝の仕組み」についてお願いしました。90分の間に、メンデルの法則から始まり、DNAの構造や塩基配列によるタンパク質の設計図の話、そして圧巻は「遺伝子の解析でいろんなことが分かるようになりました。しかし、我々は遺伝子で全て決まっているわけでは決してないのです」と強い語調で講義の最後を締めくくったのには驚きました。私自身も大変勉強になりましたが、6名の塾生も大いに理解を深めました。春から14回の講義が開かれましたが、医学部健康総合科学修士過程に在学中の江本駿くんは、医学塾の世話人をしてくれていますが、自らも医学統計学の講義をしてくれました。さすが文学部からの転向だけあって、数式をほとんど使わず統計学を学ぶという試みをしてくれました。12月の第1火曜日も担当予定です。また、医学部5年生の天野遥子さんは「免疫の仕組み」という難しいテーマを見事に解説してくれました。月曜日に東大心療内科より来ていただいている堀江武先生は「心療内科入門」というテーマで、自律訓練法の実践まで盛り込んでくれました。愚息の勇祐ドクターは「腹痛のいろいろ」というテーマを外科医の立場から解説しました。いずれも、学びがいのある内容で、折角の講義をもっと多くの人に聞いて欲しいと塾長の私としては、広報営業活動に勤しみたいと思っています。単なる病気解説や特殊な知識のセミナーやテレビ番組は玉石混交でいろいろありますが、一般人向けの基礎から学ぶ医学講義を聴くチャンスは滅多にないと思います(実際私は他にあることを知りません)。主侍医契約の皆様には、いつでもご招待をしたく思っていますので、是非お気軽にご参加下さい。お連れや代理の方も、一般受講の半額にてご参加できますので、秘書の方や奥様など是非お勧めください。満足のいく2時間を過ごせると信じています。

11月20日は,医学部5年生西方宏太郎くんが「循環器」について話します。彼も相当ユニークな名講義をするものと期待しています。塾の場でみなさまとお会いできれば嬉しい限りです。

作成:2014/11/20

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