最近の私は、この主侍医通信やブログ、セミナー、友人たち、家族たちとの会話の中で「幸福論」を持ち出すことが多くなっています。自分の歳のせいもあると思います。来年の還暦の年を控え、なにか今までのまとめでもあり、新たな活動でもあってもいいから自ら納得のいく社会への発信型の活動をしていきたいと考えるようになりました。

　そのキーワードが「幸福、幸せ、仕合わせ」です。私見ですが、全ての人類の活動の歴史は「幸福探し」だと考えております。当然、人々によって、幸福の定義が異なりますから、様々な活動が生まれ伝承し、改革、改造、改善、時には改悪が重ねられていきます。その結果、複雑な文化が生まれ形成され、文明はいわゆる発達を遂げていきます。

　話を簡単に、かつ具体的にしたいと思います。私どもの医学医療の世界では「痛みや苦しみもなく長生き出来れば幸せになる」という大前提があると思っています。政治の世界では「国民が豊かに安全な暮らしができれば幸せになる」というようなことが大前提でしょう。その他、いろいろな分野でもこういった大前提があると思っています。「美味しいものを食べれば幸せ」「便利なものがあれば幸せ」「お金が増えれば幸せ」「よい大学に受かり、よい企業に就職できれば幸せ」「金メダルを貰えば幸せ」、、、、、、、、、「一番になれば幸せ」「相手に勝てば幸せ」、、、、、となってくると矛盾も生じてきます。だから大昔の学者の、ベンサム、ミルの「最大多数の最大幸福」原理を思い出しますし、今でも通用する部分もあるかもしれません。そう信じている人もいるようですが、それが独りよがりの天才のような人であったら怖い気がします。フェイスブックや携帯電話のゲーム企業や過度なチェーン展開の食べ物屋、ゴルフ場なども含めて、人生の意義に関するもの（食べること、遊ぶこと、人との繋がりや関係性）に、「最大多数の最大幸福」と思い込んで過剰に膨れ上がると、これはとんでもないことになるような気がするのは私だけでしょうか？

　このように「幸せと○○学」となると、いろいろな組み合わせがありますが、そういった分野でのグランド哲学がこれから必要になると考えています。そういったこと関する利害関係の伴わない思想家、論説家が渇望されてくるのではという思いが、私のこれからの活動を考える際にも脳裏を、いや脳表を巡っている次第です。最近の私は、この主侍医通信やブログ、セミナー、友人たち、家族たちとの会話の中で「幸福論」を持ち出すことが多くなっています。自分の歳のせいもあると思います。来年の還暦の年を控え、なにか今までのまとめでもあり、新たな活動でもあってもいいから自ら納得のいく社会への発信型の活動をしていきたいと考えるようになりました。

　そのキーワードが「幸福、幸せ、仕合わせ」です。私見ですが、全ての人類の活動の歴史は「幸福探し」だと考えております。当然、人々によって、幸福の定義が異なりますから、様々な活動が生まれ伝承し、改革、改造、改善、時には改悪が重ねられていきます。その結果、複雑な文化が生まれ形成され、文明はいわゆる発達を遂げていきます。

　話を簡単に、かつ具体的にしたいと思います。私どもの医学医療の世界では「痛みや苦しみもなく長生き出来れば幸せになる」という大前提があると思っています。政治の世界では「国民が豊かに安全な暮らしができれば幸せになる」というようなことが大前提でしょう。その他、いろいろな分野でもこういった大前提があると思っています。「美味しいものを食べれば幸せ」「便利なものがあれば幸せ」「お金が増えれば幸せ」「よい大学に受かり、よい企業に就職できれば幸せ」「金メダルを貰えば幸せ」、、、、、、、、、「一番になれば幸せ」「相手に勝てば幸せ」、、、、、となってくると矛盾も生じてきます。だから大昔の学者の、ベンサム、ミルの「最大多数の最大幸福」原理を思い出しますし、今でも通用する部分もあるかもしれません。そう信じている人もいるようですが、それが独りよがりの天才のような人であったら怖い気がします。フェイスブックや携帯電話のゲーム企業や過度なチェーン展開の食べ物屋、ゴルフ場なども含めて、人生の意義に関するもの（食べること、遊ぶこと、人との繋がりや関係性）に、「最大多数の最大幸福」と思い込んで過剰に膨れ上がると、これはとんでもないことになるような気がするのは私だけでしょうか？

　このように「幸せと○○学」となると、いろいろな組み合わせがありますが、そういった分野でのグランド哲学がこれから必要になると考えています。そういったこと関する利害関係の伴わない思想家、論説家が渇望されてくるのではという思いが、私のこれからの活動を考える際にも脳裏を、いや脳表を巡っている次第です。