主侍医のつぶやき: 2014年4月

【代表主侍医のつぶやき】2014/4

 寒暖を繰り返しながらも、ようやく春の兆しを感じられるようになり、あっという間に桜が咲きましたが、みなさん体調はいかがでしょうか?インフルエンザの流行のピークも過ぎましたが、嫌な花粉の時期の到来でもあります。今年の花粉の飛散量は少ない感じですが、予防的服薬をしておいた方が楽だと思います。また、花粉症のみなさんにとっての朗報があります。もう既にご存知だと思いますが、今年6月から花粉症の根本的治療である服薬による減感作療法が保険認可される予定です。3年がかりの治療ですが、根本的治療で7割から9割の人に効果があるようです。耳鼻科やアレルギー内科で行なわれると思います。勿論、自費診療でも可能になりますので、一般のクリニックに通院する時間捻出が困難な方は、私どもの付属クリニックでも行なえるように準備する予定です。ご相談ください。

 前回の通信でもお知らせいたしましたが、この春から事務所の体制が少しずつ変化していきます。「素晴らしい日本の医療の不足部分を補完して少しでも患者さんの満足度が向上して頂けることが我が事務所の使命」という事務所の任務の原点を意識しながら、私自身のライフワークの整理をしていきたいと考えています。最後まで自分の信念を曲げずに、荒波にも折れずに行動をしていきたいと考えています。

 契約者の方の利便性に配慮して、試みとして一部保険診療を併用しましたが、私の見切りの判断が甘く、7年間も続けることになり、保険診療を長らくご利用いただいていた契約者の皆様には返ってご不便をかけることとなりました。保険診療もご利用いただいていた契約者の方がたに今後の対策を相談し、より安心できる体制をご納得いただきました。それどころか「その方がいいよ」「あなたのやること信用しているからお任せします」「他のクリニックやドクターでは出来ない相談役をお願いしているのだから」「出来るお手伝いはしますから、頑張って下さい」など有難い激励のお言葉で元気を頂きました。この場をお借りしてお礼を申し上げます。

 私どもの事務所は「利便性」や「特別扱い」の提供が売り物ではなく「徹底した正統派の総合的医療相談」と「より適切な専門医の紹介などを含めた具体的な医療決断の支援」による「医療分野の監督役」の提供がメインの売り物であると改めて自戒しております。そのため、大学病院や同クラスの総合病院のドクターにも治療方針で介入するという医師の世界の常識ではありえないことも行なっています。皆さん方からすれば「当然のこと」と感じられるでしょうが、隠れた努力と時には犠牲も必要であることをご理解いただけると、やりがいも一層湧いてきます。

 「教養としての医学塾」も4月中旬よりの開塾です。契約者ご本人は無料にて受講できます。会社のスタッフやご家族のみなさんにも受講をお勧めいただければ嬉しく思います。

 事務所スタッフの移動のお知らせですが、看護師の菊地、非常勤の田代ドクター矢澤ドクターが慶応大学の人事の都合により3月末で退任となりました。入れ替わって、保健師、看護師の森田理恵、東大心療内科所属の堀江武ドクターが、新しいスタッフとしてただ今、みなさま方全員のカルテをつぶさに拝見しまとめあげながらの研修中です。より手厚い体制のための準備が整いましたら順次ご案内して参ります。

 また、順天堂の天野心臓外科医の師でもあり、日本の心臓外科の父とも言える「外山雅章先生」も、主侍医業務の必要性を感じ、独自のプライベイトドクター契約を進められていますが、双方の内容充実のために協力し合うことを約束して、今後の具体的な方法を協議することになりました。

2014年 4月 吉日 寺下 謙三

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