第3回 信頼できる医師を探す

 

第3回 信頼できる医師を探す

NIKKEI NET
日経WagaMaga

2007.2

日本経済新聞社


「自分は的確な治療を受けているのか?」そんな患者の疑念を一掃するため、「治療ガイドライン」をつくろうと尽力し続ける寺下謙三医師。そんな思いのもとに監修した『家庭のドクター 標準治療』(日本医療企画刊)は、既存の家庭医学書とは一線を画す本となっている。「主侍医」制度と理想の医療を追求し続ける寺下医師に、「標準治療」を知る意味と、患者が持つべき意識を聞いた。


セカンドオピニオンという言葉が定着して久しいですが、理想を言えば、最初から良い治療を受けることがベストです。セカンドオピニオンも結構ですが、日本は何事も行き過ぎる傾向があり、次から次へと違う医者の意見を求める「ドクターショッピング」につながる可能性があります。

今はインフォームドチョイスと言って、医師が十分な説明をおこなった上で患者さんに治療の選択を委ねます。しかし、これは本来、医師を守るためにアメリカで作られたシステムなんです。医師はしっかり説明をして、治療の責任は選択した患者にあることを明確化するシステム。それを日本では、「医師のごう慢勝手な振る舞いから、患者を守るためのシステム」と勘違いして理解されている方が多いようです。

そもそも、ファーストオピニオンをきちんと受けていれば、混乱を回避できるはずです。医師を決めるとき、テレビや本で見たからと安易な理由で選んだりせず、もっと十分な下調べをし、医師の技術や人となりなどから、総合的に判断するべきでしょう。

そして、もし信頼できる医師を見つけられたら、その人がどんな専門であるかにかかわらず、絶対に放すべきではありません。信頼できる医師には、必ず仲間にも信頼できる医師がいます。「専門外だから」と言って、最初から門前払いをせず、体のことなら何でも相談に乗ってくれる医師を探すことができれば理想的です。

    

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