ひと チャレンジングな医療者たち

 

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 ひと

 チャレンジング医療者たち

 週刊医療界レポート

 2008/01/07 №1850

  株式会社医療タイムス社

 

「患者さんのための実践医療判断学」を刊行しました

▽…暮れも押し迫った 2007 年12月日、集英社から「私を救う医者はどこ ? よろず相談クリニックロのエピソード」というタイトルの文庫本 (be文庫 ) が送られてきた。サブタイトルは「病気に悩む人に医療判断医からの解答」とある。東京・飯田橋の寺下医学事務所所長、同附属クリニック院長。著者独自に開発した「医療判断学」を裏付けに自由診療の「主侍医倶楽部」開設、会員制の「重症時医療決断支援サービス」などを提供して23年が過ぎようとしている。技術は進歩しているが魂 ( こころ ) を失いつつある日本の医療の中で、安心して満足のいく医療を受けられる「患者のための実践医療判断学」といった趣向の本である。内容は「民間の侍医を目指して」、「よろず相談クリニック」、「医療決断することの重み」、「心筋梗塞の場合」、「乳がんの場合」、「脳動脈癌の場合」、「前立腺がんの場合」、「子どものうつ病の場合」など日のエピソードがオムニバス形式で綴られている。「この本を読むと読者は医療界の事情通になり、医療崩壊の荒波を乗り切るヒントを掴める」ともアピールし、物語風医療ガイドブックとしてもユニークだ。著者には「プライベートドクターを持つということ」「医者のこころ患者知らず」「標準治療 | あなたの最新治療がわかる本」など数多くの本を刊行、メディアにもしばしば登場している。

▽…1984( 昭和59) 年、東大医学部の同級生らと医療の新しい仕組みづくりを提案して本郷・東大赤門前に「寺下医学事務所」を開設、主侍医のような役割を顧問弁護士のような契約で理想の診療システムの構築を目指し、いまも進化を続けている。このところは「医療崩壊」が叫ばれ、実際にそのように動いている。医師の使命感とモチベーシヨンはセットになっているものだが、少なくともこの50年間で医師が尊敬されない職業になってしまったことは確かだ。弁護士、公認会計士、経営者などのプロフェショナルの中で最低ランクの位置づけられていることに危機感をもつ。この「医療崩壊」を阻止していくためには日ごろの診療以外に日本の医療を守り育てていく志をもった医師による「スーパー医局プロジェクト」の設立を真剣に考えている。この本はそのきっかけになることを願っての発刊だ。53年和歌山県生まれの54歳。78年東大医学部卒、内科、心療内科医。いまは「医療判断医」を自称する。96年~2006 年まで10年間慶応大学医学部の薬理学教室で「医療判断学」、「社会薬理学」という異例の授業を続けてきた。「医療の仕組みそのものを総合的な視野で組み替えていく必要がある」と説く。

    

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