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1998年2月

糖尿病予防の基本

食生活の欧米化と運動不足
糖尿病の原因は生活習慣にある
厚生省が今年の1月に発表した[1996年の患者調査]によると、糖尿病で入院や通院している患者の総数は推計で217万5千人にのぼり、前回の調査(93年)より61万人増えている。この数字はきちんと治療を受けている患者数であり、治療を受けていない患者を含めると、おそらく全国で600万人の糖床病患者がいると考えられている。
糖尿病の患者数は、年々増加しているが、その主な原因は、食生活の欧米化が進んでいるためだといわれている。私たち東洋人のインスリンの分泌量は、欧米人の約35~50%といわれている。つまり、日本人のインスリン分泌量には、もともと余力が少ないのである。伝統的な食生活なら、この少ないインスリン分泌量でも正常な血糖値を保っていけるが、欧米型の食事ではエネルギー量の多い脂質の摂取量が増える。その上に肥満や運動不足が重なれば、私たちは簡単に糖尿病となる可能性が高い。さらに、食べてからブドウ糖になるまでに時間がかかるご飯など穀類のデンプンが少なくなり、すぐにブドウ糖になる砂糖(清涼飲料水など)の摂取量が増えてきたことも糖尿病が増加している原因と考えられている。
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糖尿病は『静かなる殺し屋』

糖尿病という病名は読んで字のごとく、「糖が尿に出る病気」を意味している。
確かに糖が尿に出ることは糖尿病の特徴の一つであり、かつては尿糖試験紙などで糖が尿に出ていることを確かめて、糖尿病と診断していた時代もある。しかし、糖が尿に出ていても糖尿病でない場合もある。そこで、最近は血液中の糖の濃度から糖尿病を診断する。
では、「糖尿病」とは一体どのような状態を指し、どうして発病するのだろうか。
私たちの脳や筋肉そして内臓を動かし、生命を維持していくためには、当然エネルギー源が必要となる。三大栄養素と呼ばれるタンパク質・脂質・糖質が、私たちの主なエネルギー源であるが、中でも最も利用される割合の高いものが、糖質である。糖質はご飯・パン・芋などのデンプンのほかに、果物・牛乳・砂糖にも含まれている。内容詳細