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1997年3月

突発性自然気胸

若い人に意外に多い肺のパンク・・・やせ形の男性は要注意
【症例】学生のAさん(20)は、友人と大学で歓談中に猛烈な胸の痛みと呼吸困難に襲われて倒れた。かつぎ込まれた病院でレントゲン撮影を受け、即入院となつた。Aさんは昔から病気らしい病気もしたことがなく、体も175センチ、60キロのスリムなスポーツマンである。
【診断】病名は「突発性自然気胸」、簡単に言うと肺がパンクしてしぽんでしまう病気です。原因はいまだにはっきりと解明されていませんが、Aさんのようにやせ形の若い男性に多くみられます。肺は通常ふくらんだ状態を保っています。これは肺がおさまっている器である胸腔きょうくうの圧力が大気より低い状態になっているからです(専門用語で「陰圧いんあつ」といいます)。肺の一部が破れることによってこの低い圧力が保てなくなり、肺がしぽんでしまうのです。しばみ方の程度が強いと肺の機能が失われ、胸痛とともに呼吸困難を起こすのです。内容詳細

1997年2月

心房細動と脳梗塞

不整脈の症状自体は良性 血栓などの発生・蓄積が大敵
【症例】小さな旅行代理店のオーナーであるSさん(49歳)は、ときどきめまいがして気持ちが悪くなることがある。そんなとき脈をみると脈拍はびっくりするほど不規則だ。病院へ行くと発作性の心房細動と言われた。聞いたことのない病名に、Sさんは首をひねった。
【診断】これは不整脈の-種で、心臓の心房という所が1分間に150~200回以上の細かい波打ち(細動〉状態となり、その一部の刺激か心室に伝わり心臓の収縮となって、その影響で脈が不規則になったものです。心臓弁膜症や心筋症ばがりではなく、明らかな心臓病でない場合にも加齢とともに発生頬度が増えてきます。この心房細動を放置しておくと心臓の中に血栓ができやすくなり、脳梗塞の原因になることがあります。また脈拍数が多くなりすぎると心不全になることもあり、緊急的な処置が必要になります。内容詳細

1997年1月

不整脈の日常管理

なによりも自分の脈拍状態を把握しておくことが大切
サラリーマンのSさん(42)は、人間ドックで不整脈を指摘された。「期外収縮」という症状だという。 昔から心臓に毛が生えているといわれるくらい丈夫で、心臓の異常を指摘されたのは生まれてはじめてである。自覚症状はないものの、夜は不安のせいか動悸がするようになつた。
【症状】期外収縮とは不整脈の代表的なもので、普通の脈以外に不規則な脈が出現することです。ときには「ドックン!」といった自覚症状をともなうこともありますが、健康な人にも少量の期外収縮はみられることは多いようです。1分間に1、2回以内のもので、放置しておいても大丈夫なものも多いのです。ただ一度はホルター心電図(24時間心電図)などで期外収縮の頻度や種類を調べておく方が安心です。内容詳細

1996年12月

肺結核

体重が1年で5kg減
中小企業のオーナーであるOさんは、ここ2~3年は日夜奔走の毎日。体重も1年間で5キロも減ってしまい、原因不明の咳も続いていた。心配になった奥さんのすすめで病院を訪れたら、レントゲン撮影の結果「肺結核」の診断が。
【傾向】戦前は死亡原因のトップだった肺結核も予防接種の普及で絶滅するかに思われました。しかし今でも免疫力の落ちた老人やガンなどの全身衰弱性の病気と合併することがあるようです。また、若者でも生活の乱れなどによる体力の低下が原因で肺結核になることがあります。
内容詳細

1996年11月

狭心症

喫煙も一因 心筋梗塞の恐れが大
  【症例】中古車販売店社長のFさん(54)は、近ごろゴルフの途中や階段の昇降時に胸をしめつけられるような圧迫感を感じることがある。いつも2~3分でケロッと治ってしまうが、やはり心配になり循環器科で診察を受けた。Fさんは営業畑一筋のモーレツタイプの社長さん。身点1メートル70センチ、体重80キロで1日40本のヘビースモーカーでもある。
【診断】典型的な狭心症の発作です。狭心症とは心臓自身に栄養を送っている冠動脈という血管の内腔が狭窄したため、血液の流れが悪くなって起こります。胸の痛みや圧迫感が特徴です。
内容詳細

1996年10月

帯状ヘルペス

体力が落ちると思い出したように…
【症例】ケースワーカーのAさん(44)は右の胸にピリピリする痛みを感じはじめてから1週間ほどになる。しかし、外傷など思い当たるふしはまったくない。そのうちに痛みのある所の皮膚に水泡がポツポツ出てきた。
【診断】帯状疱疹(たいじょうほうしん)による肋間神経痛ですね。別名「帯状ヘルペス」ともいい、水ぽうそうの原因となるウイルスによって発症します。子どもの頃に水ぼうそうにかかった場合、そのウイルスが神経の一部に潜伏感染(完全に治りきらないで潜伏的に感染した状態でいること)をする場合があります。内容詳細

1996年9月

大腸がん

体重が急に減り、下腰部に違和感が…
【症例】商社マンのAさん(45)はこの2.3ヶ月で体重が5kgも減ってしまった。会やの健康診断は毎年欠かさずいのバリウム検査や胸部のレントゲン撮影も受けており、検査で引っかかったことはない。右下腹部に違和感を感じるので内科で診察を受けたところ、検査の結果、大腸がんと診断された。
【傾向】大腸がんは治療により比較的治癒しやすい病気です。しかし、発症率は最近急に増加しており、これは食事内容の欧米化が原因と言われています。欧米型の大腸がんは右側の大腸にできることが多く、この場合初期の症状が少ないので特に注意が必要です。 内容詳細

1996年8月

肋骨の疲労骨折

突然、原因不明の痛みに襲われる…
【症例】会社員のSさん(30)は、ある日起きたら右側胸部に強烈な痛みを感じた。寝返りはもちろん深呼吸も痛くてできない程。ゴルフをしたのは4日も前だし、その後重い物を持ったり、何かに体をぶつけたりした覚えはない。
【診断】肋骨の疲労骨折の疑いがあります。原因はゴルフのスイングです。「骨折なのにどうして4日もたってから痛みが出るのか」という疑問ももっともです。肋骨は側胸部から前胸部にかけては肋軟骨といって、軟らかい骨になっています。この軟骨の部位や硬い骨との境界部位の骨折の場合には、通常の骨折のようにポッキリとは折れず、ちょうど若木が折れたようになっています。内容詳細

1996年7月

拒食症

同僚の不用意な一言が致命傷になることも…
【症例】OLのEさん(22)は入社して2年になる。入社時は身長155cmで体重55kgとややふっくらとしたかわいい容貌だった。半年前頃から急にやせ始め、最近は30kg代という。ダイエットをしているかと思えば急にたくさん食べたり、いかにも異常な感じ。たまりかねたお母さんが心療内科へ連れていき「神経性食思不振症」の珍断が下された。
【誘因】やせ願望に端を発する摂食障害です。若い女性に多く、最近では男性の患者もみられるようになりました。周囲からの「でぶ」などという心無い一言がその誘因となるケースがよくあります。内容詳細

1996年6月

糖尿病(口の渇き多尿にはご用心)

口の渇き多尿にはご用心…
【症例】外科医のAさん〈48)は、30才頃より肥満傾向であったが、この半年5キロもやせてきたので、癌がどこかにあるかもしれないと、胃や大腸の検査をしたが正常であった。最近、喉が渇きやすく、目も疲れやすいので糖負荷テストを受けたら糖尿病の珍断が下された。
【症状】糖尿病は高血圧などと同じく軽症のうちは症状が少ないのですが、放っておくうちに動脈硬化などを引き起こし、脳卒中や心筋梗塞を招くことになる原因のひとつなので、「静かな殺し屋」と言われています。主な症状には、口渇、多飲多尿、体重減少、疲労感などがあります。内容詳細

1996年5月

パニック障害(怖くて、電車にも乗れなく…)

怖くて、電車にも乗れなく…
営業部のAさん(32歳、男性)
最近営業成績もかんばしくなく、毎日不眠と過労感に悩まされていた。そしてある朝、通勤電車の中で急に呼吸困難、動悸、めまい、手足のしぴれ、冷や汗が突如出はじめ、救急外来に。でも心電図などの検査も異常なく「過労でしょう」とのこと。その後、電車の中でたぴたび同様の発作が出現するので、怖くて電車に乗れなくなってしまった。
【判断、治療】パニック障害の典型的な症状ですね。今までは不安神経症や閉所恐怖症として扱われてきた場合が多いようですが、現在では自律神経系の過敏な反応により発作を起こすと考えられています。内容詳細

1996年4月

主治医から主“侍”医へ

こんにちは。私はこのコラムを「読んで治す総合病院」と名付けました。私が言う「治す」とは、健康なときからきちんと予防し、病気を遠ざけられる知識と体力を付けることです。そのために私が以前から提唱しているのが「国民一人一人が主“侍”医をもとう」ということです。いわゆる主治医ではありません。身体が悪くなって訪れる医者ではなく、いってみれば健康なときからいつもそばにいるという意味の「主侍医」です。
よく「私は毎年人間ドックを受けているから大丈夫」という方がいます。でも、今の人間ドックの目的は病気の早期発見であって、本来の意味の予防医学とは遠います。予防医学とはあくまでも病気になりにくくするための日常的なチェックと体力強化です。内容詳細

1996年3月

鼻アレルギーの季節ですね。

寒かった冬から草木が芽吹く春が訪れる頃は、鼻アレルギーの季節でもあります。 この時期、耳鼻咽喉科は忙しくなります。そこで今回は「耳鼻のどの診療ガイド」の著者で元日赤医療センター耳鼻咽喉科部長の飯塚啓介医師に、その対処法を聞いてみることにします。内容詳細

1996年2月

要注意の高血圧

-年を通じて最も寒い季節がやってきました。 高血圧が様々な病気を併発するのも、ちょうどこの頃です。 そこで「心臓病と高血圧を知る」(教育書籍)著者で、東京警察病院内科医長の白井徹郎医師に高血圧について聞いてみましょう。内容詳細

1996年1月

慢性頭痛

あらゆる痛みの中で最も多いと言われるのが頭痛です。 そこで今回は「脳卒中と頭痛・めまいの話」の著者で、「ごばん内科医院院長」の碁盤芳久院長に、慢性頭痛について聞いてみました。内容詳細

1995年12月

風邪の季節

寒くなると風邪をひいて扁桃腺を腫らすなど、耳副因喉科、つまり耳、鼻、喉の病気を治す病院のお世話になる機会が増えます。 また、カラオケの歌い過ぎで通う患者さんも多いとか。 今回は「耳・鼻・のどの診療ガイド」の著者でもあり、元日赤医療センター耳鼻因喉科部長、現在は東京都衛生局に勤務する飯塚(めしづか)啓介医師に聞いてみました。内容詳細

1995年10月

パニック障害(20代30代に急増)

『パニック障害』という病名を聞いたことがありますか? パニック、つまり恐慌状態の発作が急に身体を襲い、動悸、頭痛、めまい などに苦しまされるもので、その不安感は、このまま死ぬのではないかという程強烈なものです。 20代、30代の若い世代(特に女性)を中心に最近増えている病気です。東大付属病院心療内科医局長で、「ストレス!心と体の処方箋」の著者でもある野付忍氏に解説とアドバイスをしてもらいました。内容詳細

1995年9月

大腸、直腸ガンの早期発見方法

大腸ガン、直腸ガン。私達日本人の食生活が欧米化して以来、この種のガンが急増しています。「胃腸が気になる人の本」教育書籍 の著者である、和歌山労災病院だい3外科部長の寺下史朗医師(実は私の弟なのですが)に、消化器系ガンに対する経口と対策を聞いてみます。内容詳細

1995年8月

健康医学入門テスト

知っているようで以外に知らないのが医療の常識です。生活に必要な知識のテストです。挑戦してみて下さい。
問1:一般の事務職の人の1日のカロリーはどのくらいか、1つ選んでください。
問2:運動によって消費されるカロリーはどれくらいでしょうか。それぞれA~Cから選んで下さい。
問3:次のアルコールのカロリーはどれくらいでしょうか。それぞれA~Cから選んで下さい。内容詳細

1995年7月

健康医学入門テスト

知っているようで以外に知らないのが医療の常識です。簡単なテストです。挑戦してみて下さい。
問1  医師についての次の文章で、正しいものには○、誤りには×をつけて下さい。
問2  薬の飲み方で、正しいものには○、誤りには×をつけて下さい。内容詳細

1995年6月

動脈硬化という名の甘いワナ

飽食の現在、「サトウ組」と「シボウ組」とが、我々にワナを仕掛けています。 このワナは即死能力を持たないだけ巧妙で、ジワジワと「*動脈硬化」というやっかいな作戦を進行させているようです。 今は気が付かなくても、いずれ脳出血や脳梗塞などの脳卒中や、心臓病として表に現われてくるのです。 ですから私たちは足りない栄養分を自分で発見し、また摂り過ぎの栄養分を抑えることで、このワナから逃げ出さねばなりません。
医食同源という言葉があります。医者としての私の解釈は、まず「ほとんどの人が認める普遍的なルールを基本として、あとは個別に自分のライフスタイルや体質に合わせた」プランを立て、食べることで健康なからだを取リ戻すことです。内容詳細

1995年5月

死んでまでパワフルになりたいですか

運動は、なぜ健康管理にいいか、考えてみたことがありますか。運動が身体に良い理由は、
心肺機能の予備能力の上昇 (持久カの向上、血圧効果)
筋肉や調整力などのいわゆる運動体力の向上
ストレスの解消
肥満の解消、高脂血症や糖尿病などの改善の4つに代表できると思います。
そしてその結果として「病気になりにくい身体を作る、または持病の改善に寄与する」「スポーツ体力や日常体力の向上によって、人生の楽しみの幅を広げる」という2つの効果を期待しているはずです。内容詳細