医療決断支援とは
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「医療を受ける際に生じる患者や家族の様々な選択や決断を支援することを専門とする医師」と定義している。何故、そのような専門医が必要なのか?ここでもたとえ話で考えてみたい。現在の医療と一昔前の医療とを比較すると、現在の医療技術は格段に進歩している。専門分化が進み、治療方法も各種開発されて、患者のみならず医師でさえも選択の岐路に立たされることが多くなった。一昔前の医療を音楽に例えるなら、室内楽ということになる。少数の楽器の集合であり、その楽器のうちの誰かがリーダー役となり、全体の流れを引っ張っていくということでバランスを取ることが可能である。一方、現在の医療を例えるなら、交響楽ということになる。楽器の種類も数も多く、もはや演奏をしながら全体の指揮をするということは不可能になり、全体のバランスをリードしていくことを専門とする指揮者が必要となる。一昔前なら、内科医が患者の総合指揮者役を行い、必要に応じ外科や耳鼻科、眼科と他科依頼をして全体の取りまとめ役を担ってきた。しかし、今や、内科自体でさえ、消化器、循環器、内分泌、神経などと細分化されつつあり、患者を一人の人間として取りまとめて医療全体のバランスをとっていく役割を担う医師は存在しなくなっている。

こういった現象が、医療技術の高度化に反比例して、患者の医療満足度や安心度が低下している理由でもある。

このような状況を打開するために、患者にとって医療の指揮者役である「医療判断医」の必要性を私は提唱しているのである。

医療を受ける際の様々な決断の場面で、病気であり、医療の素人である患者は適切な判断が出来ないことが多い。そういった決断をプロから支援してもらうことは、医療そのものを受けるのと同等に患者自身の運命に関与する価値あることと我々は考え懇切なサービス提供を心掛けている。