こどもの健康教室 びょういんはみかただよ |
笑顔 2000.5 保健同人社発行 |
びょういんがきらいな子って、きっとたくさんいるよね。ちゅうしゃはいたいし、くすりをのまなきゃならないし、だいいち、せんせいが「しばらくねていようね」っていったら、あそべないもんね。でも、ぼくたちにとって、びょういんへはやくいくことは、とってもたいせつなんだよ。
ぼくたち小さなこどもは、おとうさんやおかあさんとちがって、とってもびょうきによわいんだ。かぜをひいたり、おなかがこわれたりしても、おとうさんやおかあさんは、わりにへいきだけど、ぼくたちは、びょうきをほうっておくと、きゅうにげんきがなくなって、たいへんなことになったりするんだ。なぜなんだろうね。
からだをおうちとおもってみると、このことがよくわかるよ。おとうさんやおかあさんは大きなおうち、ぼくたちは小さなおうち。そして、びょうきはおうちをこわすわるいひとなんだ。
わるいひとがおうちをこわしにやってきても、しっかりした大きなおうちは、なかなかこわれないし、おうちがこわれてしまうまえに、おまわりさんにたのんで、わるいひとをつかまえてもらうこともできるよね。でも、小さなおうちはこわれやすいから、おまわりさんがやってくるまえに、わるいひとは、きっとおうちをこわして、にげちゃうよね。だから、からだが小さいってことは、びょうきによわいってことなんだ。そのかわり、きちんとおいしゃさんにみてもらえば、びょうきがなおるのもはやいんだ。
だから、びょういんへいくことは、ぼくたちにとって、とってもたいせつなんだ。おとうさんやおかあさんが「びょういんへいこう」っていったら、ダダをこねないで、いっしょにいこうね。
びょういんへいくまえにも、だいじなことがあるよ。びょういんでは、おいしゃさんが「どうしたの」ってきくから、つきそいのおとうさんやおかあさんが、ちゃんとこたえられるようにしておかなくちゃ。あたまがいたいのか、のどがいたいのか、きもちがわるいのか、それともおなかがこわれたのか、みんなのぐあいのわるいところを、おとうさんやおかあさんにいって、おいしゃさんにきちんとはなしてもらおうね。もちろん、びょういんのせんせいにじぶんでいってもいいんだよ。
でも、やっぱりびょういんって、なんとなくこわいよね。白いふくのおいしゃさんやかんごふさんも、おっかなそうだし。だけど、こどものびょうきをなおすひとたちは、ぼくたちのみかたなんだ。みんなこどもがだいすきで、とってもやさしいんだよ。だから、おいしゃさんがいったことをしっかりまもって、くすりもちゃんとのもうね。そうすれば、びょうきがはやくなおって、またげんきにあそべるよ。