こどもの健康教室 あせはからだのクーラーだよ |
笑顔 2000.8 保健同人社発行 |
なつはお日さまがおおいばり。まいにちあつくて、おそとであそぶと、あせびっしょりになるよね。でも、あついと、なぜあせをかくんだろうね。
みんな、おにわに水をまくと、すずしくなるのを知ってるよね。これは、あついおにわにまかれた水が、ゆげになるとき、まわりの熱をとってしまうからなんだ。大きなたてものには、水のこの力をりようするクーラーもあるんだよ。
もう、みんな、わかったよね。あせは、からだがまいてる水なんだ。あせをかくことで、おそとがあつくても、ぼくたちのからだの中はあつくならないんだ。あせはからだのクーラー、ともいえるよね。
なつにこのクーラーがないと、きっとたいへんだよ。あつくてあつくて、からだの中はお湯がわいたようになっちゃうから。
そこで、だいじなことがあるよ。おとうさんやおかあさんとちがって、ぼくたちはからだが小さいから、あせをかきすぎると、からだの中の水分がすぐたりなくなるんだ。そうすると、からだのクーラーがじゅうぶんにうごかなくなって、とってもきけんなんだよ。だから、おそとであそぶときは、ときどき日かげでやすんで水をのもうね。こうすると、からだがあつくなりすぎることも、あせのもとになる水分がたりなくなることもないからね。
もうひとつだいじなことは、おそとであそぶとき、ボウシをかぶること。あたまはとくにお日さまによわいから。これはかならずまもってね。どうせなら、大きくてすずしいムギワラボウシがいいよ。
でも、むちゅうになってあそんでいると、ボウシはどこかへいっちゃうし、水をのむのをわすれちゃうかもしれないね。そんなとき、あたまがボーッとなったり、きもちわるくなったりしたら、さあ、たいへん。これはからだが、「お水がたりないよー、あついよー」っていってるしるし、からだの赤信号なんだよ。
おそとであそんでいるとき、お友だちがこんなふうになったら、どうしたらいいんだろうね。まず、みんなですずしい日かげにねかせて、水をのませてあげよう。それからかならず、だれかがおとうさんやおかあさん、せんせいに知らせにいこうね。とくに、お友だちがぐったりしたり、口をきかなくなったら、すぐ、おとうさんやおかあさん、せんせいをよんでくるんだよ。とってもぐあいがわるいときには、いそいでびょういんへつれていかなきゃならないこともあるんだ。
たのしいなつやすみ。ボウシをかぶって、お水をのんで、ときどき日かげでひとやすみ……この三つをわすれないで、うんとあそぼうね。