こどもの健康教室 すききらいがあると、なぜいけないの |
笑顔 2000.10 保健同人社発行 |
みんなのなかには、「お肉なんかきらい」「おさかなはぜったい、いや」「ピーマンやニンジンはたべないもん」ってダダをこねて、おかあさんをこまらせている子がいるかもしれないね。そんな子におかあさんはかならず、「きらいなものでも食べなさい」っていうけど、なぜなんだろうね。
これは、すききらいがあると、ぼくたちのからだによくないんだ。げんきに成長するために、ぼくたちはいろんなのもを食べなくちゃならないんだよ。きょうはそのことをおべんきょうしようね。
食べものにはみんな、それぞれ、やくめがあるんだよ。たとえば、ごはんやパン。これは、ぼくたちが、からだをうごかすときや頭をつかうとき、ねんりょうになるものなんだ。クルマがはしるときのガソリンみたいなものだよね。だから、ごはんやパンがきらいな子がいたらたいへん。ねんりょうがなくて、うごけなくなっちゃうもん。おさとう、バターやクリーム、りょうりにつかうあぶらも、このねんりょうのなかまだよ。
お肉やおさかな、ぎゅうにゅうは、じょうぶなからだをつくるざいりょうだよ。からだのなかで、血や肉、ほねになって、ぼくたちがおとなになるのをたすけてくれるんだ。とくに、小さなおさかなをまるごと食べると、とってもからだにいいんだって。じょうぶなおとなになりたかったら、お肉やおさかなをどんどん食べて、ぎゅうにゅうをのもうね。
きらいな子が多いけど、おやさいにも、とってもたいせつなやくめがあるんだ。ぼくたちにとっては、おやさいは、からだからびょうきをおいだしてくれるおいしゃさん。おやさいを食べると、からだのなかがきれいになって、げんきになるし、こわいびょうきにもかかりにくくなるんだ。みんなは、びょうきになんか、かかりたくないよね。だったら、きらいなおやさいでも、しっかり食べなくちゃ。こんどからは、ニンジンやピーマンも、がんばって食べようね。
きのこやくだもの、おいもなど、食べもののなかまはほかにもたくさんあるけど、どれもだいじなやくめをもっているんだ。みんなのだいすきな、おかしやジュースもそうだよ。あまいものを食べると、つかれたとき、すぐげんきが出るんだ。
でも、すきだからって、いつもおかしやジュースばかりだと、ほかの食べものがおるすになっちゃうよね。だから、おかしやジュースは、おやつのときだけにしようね。そして、おしょくじのときは、すききらいをやめて、おかあさんがつくってくれたものをしっかり食べようね。きっと、おかあさんもよろこぶよ。