こどもの健康教室

なぜ、かぜをひくのかな

笑顔

2000.11

保健同人社発行


れからだんだんさむくなると、かぜひきさんがふえてくるんだ。みんなも、かぜをひくのはいやだよね。おかあさんが、「ねていなさい」っていうから、おともだちとあそべないもんね。だけど、ぼくたちはなぜ、かぜをひくのかな。
 かぜのはんにんのほとんどは、ウイルスっていう小さな小さな生きものなんだ。どのくらい小さいかっていうと、ウイルスをうんとあつめても、それでもまだけんびきょうで見えないほど小さいんだよ。
 この小さなはんにんが、はなやのどからからだにはいりこむと、それがきっかけになってぼくたちはかぜをひくんだ。そして、おねつやはなみず、くしゃみ、せきがでるけど、これは、「かぜのはんにんが、いたずらしてるよ」って、からだがおしえてくれているんだよ。
 でも、かぜのはんにんがそんなに小さいと、見つけるのはたいへん。はんにんがからだにはいりこまないようにするには、いったい、どうすればいいんだろうね。
 かぜのはんにんは、かぜひきさんのせきやくしゃみにのって、ぼくたちのまわりにとんでくるんだ。だから、はんにんにつかまりたくなかったら、まず、かぜのきせつに、そとに出るときはマスクをしたり、かぜひきさんがたくさんいるところへは、行かないことがたいせつなんだ。それから、おうちにかえったら、かならず手をあらって、うがいをしようね。こうすると、はんにんがからだにくっついても、すぐにさようならできるんだ。

うひとつ、たいせつなことがあるよ。それは、みんなが、からだをげんきにしておくこと。
 ぼくたちには、びょうきからからだをまもる力があるんだ。この力のことを「めんえき」といって、びょうきのはんにんがからだのなかにはいってくると、見つけ出して、やっつけてくれるんだ。
 ぼくたちのからだがげんきになると、「めんえき」もげんきになるんだよ。そして、ぼくたちが、かぜをひかないようにしたり、ひいたかぜをすぐなおしたりしてくれるんだ。
 からだをげんきにするのに、たいせつなことはいくつもあるよ。まず、たべもののすききらいをやめて、おやさいやおにく、おさかな、なんでもたべなくちゃ。よるは、あたたかくして、はやめにねようね。それから、おそとでげんきにあそんで、あせをかいたら、おうちできがえをしようね。
 それでもかぜをひいちゃったら、できるだけはやくなおすのがいちばんだよ。おとうさんやおかあさん、びょういんのせんせいのいうことをよくきいて、がんばて、かぜをやっつけちゃおうね。