こどもの健康教室 かぜ、どうすれば なおるの |
笑顔 2001.1 保健同人社発行 |
かぜのはんにんは、ウイルスという小さな小さな生きもの。ざんねんなことに、このかぜのはんにんを、ちょくせつやっつけるおクスリは、まだみつかっていないんだ。
でも、だいじょうぶ。ぼくたちのからだのなかには、びょうきとたたかう力(「めんえき」っていうんだ)があって、じかんはかかるけど、かぜのはんにんを、やっつけてくれるんだ。かぜをひくと、ねつがでるのは、このからだの力が、はんにんとたたかっているしょうこなんだよ。そこでだいじなのは、かぜをひいたとき、からだがうんと力をだせるよう、ぼくたちが、おうえんすることなんだ。そのためにはまず、あたたかくして、ねていようね。それから、おかあさんがつくってくれたごはんを、しっかりたべようね。こうすると、ぼくたちのからだはがんばって、かぜのはんにんを、やっつけることが、できるんだよ。かぜをひくと、おかあさんはすぐ「ごはんを食べたら、ねていなさい」っていうけど、あれって、やっぱり、ただしいんだ。
おいしゃさんがくれたおクスリも、わすれないで、ちゃんとのもうね。おクスリは、かぜのはんにんをやっつけることは、できないけど、ねつや、のどのいたみ、せきなどをとってくれるんだ。
おクスリをのむと、からだがらくになって、かぜのはんにんと、たたかいやすくなるんだよ。それに、おクスリには、からだが、よわっているとき、ほかのびょうきが近づいてこないようにする力もあるんだ。「おクスリってイヤ」って、だだをこねちゃ、だめだよ。
もうひとつ、かぜをひいたら、水分をたくさんとることもだいじだよ。ぼくたちのからだは小さいから、かぜで、おなかがこわれたり、ねつであせをかいたりすると、水分がすぐ、たりなくなっちゃうんだ。だから、お茶や、さましたお湯をたくさんのもうね。「かぜのときにはスポーツドリンクがいい」っていう、おいしゃさんもいるよ。でも、あまりつめたくしないでのもうね。
かぜをひいちゃったら、みんなとあそぶのは、しばらくがまんしようね。だって、おともだちにかぜをうつしたら、こまるもの。あたたかくして、ねていれば、2、3日でかぜはなおるから、また、みんなとなかよくあそべるよ。