安心できる医療に巡り合うために imidas2005 |
健康欄 執筆 2005.1 (株)集英社 出版 |
密室医療から契約サービス医療へ移行?
医療の情報開示に基づき自己責任選択で自分の健康を守る時代。
元来、医師と患者の関係は「父親的温情主義」に近いといわれてきたが、医療技術の進歩、個人の様々な自由と権利の芽生え、契約・訴訟時代の台頭などの環境変化が生まれ、アメリカを中心にして「契約サービス業としての医療」という考え方が主流となりつつある。現状の日本国民は「医は仁術に基づくお任せ医療的安心」を心の中では望みつつ、「時代に即応した情報開示に基づく自己責任的医療」を推し進めていくべきだという矛盾を内包する、ある種の戸惑い状態にあるのではと分析される。しかし、自分の責任で医療を選択して治療を受ける傾向は進むだろう。
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- 新しい医療への挑戦
- 変遷する医療の仕組み
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