2018年(平成30年)新年のご挨拶

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新年のご挨拶を申し上げます。
 
 昨年お披露目しましたGMC理論とNFD理論(賛同の声に感謝!)ですが、アインシュタインが百年近くも前に同様のことをお礼のメモに書いていたと知り、自説に勇気百万倍。調子に乗って、今年は「上級庶民を目指す幸せ」としました。
 中産階級層である庶民こそ日本の文化形成の軸と私は解釈しています。企業の利益追求は社会の善であると、IoTや自動運転、AIなど儲かると思う分野に人は群がります。「便利だけど豊かなの?」と思考している暇などありません。なにしろ経済界の 合言葉は「スピード」ですから。夏目漱石もベートーベンも代表的上級庶民だったと空想しつつ、お金という価値は、とても重要である反面、文化や幸せの障害にもなると危惧しています。
 
 一昨年来掲げている7つの幸せキーワードのうちの一つ安心の提供が私の仕事です。プライスレスな価値こそ、幸せと密接に関係していると思うのですが、それにプライスをつける困難に日々遭遇、遭難しています。  
 
 今年も多くの後輩医学生とTerra小屋医学塾を通じて出会いました。頭脳明晰、熱意充満は当然、滲み出る社会貢献への使命感に、日本の未来も満更ではないと大いなる期待が湧きます。そんな若い彼らを、プライベートドクターとしてみなさまに提供できたら!と想いを馳せています。
 
「好きなことを、好きな人と」という自説の幸せ方法論に叶ったかと手帳を開いて一年間を振り返っています。今年は、最愛の妻(愛称ポンコ)も還暦を迎えます。更に更に「好きなことを、好きな人と、じっくりゆったりと」と過ごしたいものです。
みなさま、よろしかったらお付き合いくださいませ。
 
平成30年 元旦
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2017年(平成29年)新年のご挨拶

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 新年のご挨拶を申し上げます。
 
 昨年は、私にとってはとても残念な試練の一年でした。それでも悪いことばかりの一年ではありません。年末危篤状態になった義父が、奇跡的にも元気を取り戻し(中断していた年賀状作業を再開!)、困難な病気を抱えた少なからぬクライアントの方々の快復の力になることができました。
 
 私の「幸せ哲学方法論」の中核の一つであるGMC理論(過去の栄光に浸ろう)は、良い出来事の記憶を繋ぎ合わせる(Good Memory Chain)ことにより幸せな気持ちを引き出させるメソッドです。人は、しばしば逆のことをしがちですから。もうひとつNFD理論(目先の夢を追いかけよう)があります。(Near Future Dream)手が届きにくい遥かな夢は価値の高いものですが、ちょっとした日常の延長上のささやかな夢を常に作って追い求めるのも幸せの秘訣かなと考えています。適度な「無理」や「欲」はしっかり生きていくスパイスになるのでしょうが、過度な「無理」や「欲」は時に人間性を破壊します。
 
 「好きなことを好きな人たちと」が私の幸せ哲学の中軸思想です。今後は、私自身の生活においてもその思想を洗練し、実行していきたいと思っています。自分の幸せだけを求めるのではなく、身の回りの大切な人の、ちょっとしたほんのりした幸せを意識することこそが「幸せに浸る」コツです。
 
 昨年、掲げましたキーワード「安心」「納得」「満足」「喜び」「感謝」「感動」「楽しみ」を今年は更に意識し、みなさんと楽しい日々を過ごせることを願っています。     
 
 平成29年 元旦
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2016年(平成28年)新年のご挨拶

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新年のご挨拶を申し上げます。
 
 寄る年波のせいか、この数年「幸せ論」を話すことが多くなり、年賀状を振り返ってみてもやはりその傾向があります。「安心」「納得」「満足」「喜び」「感謝」「感動」「楽しみ」などが、差し当りのキーワードで、それらが適度に組み合わされている状態が続いている時に「幸せ感」を感じるのでしょうか。また、権力やお金では決して買えないことをたいていの人は知っています。
 
 そんなキーワードを念頭に仕事や人間付き合いを考えています。メインの仕事である 重病時の医療における意思決定を支援する 医療判断外来では安心と納得」を、一般人向けの 教養のための医学塾では「満足」と「喜び」を、同窓生や仲間の 医師の交流会では「楽しみ」を提供できるよう「感謝」の気持ちを持って臨んでいます。
 
 またこの活動を通じて、熱意誠意にあふれた若い医師や医学生と触れ合い「感動」しております。悪意や打算に満ちた人達からいかに逃れて心穏やかに暮らすかということこそ幸せの原点でもありますが、それはとても難しいことだと痛切に思います。だからこそ昔から論議されている「幸福論」に結着がつかないのでしょう。自分の幸せだけを求めるのではなく、身の回りの大切な人の、ちょっとしたほんのりした幸せも意識することこそが「幸せに浸る」コツのような気がしています。
 
 今年は、次男夫婦に待望の長女「彩希(さき)」が生まれ、ついに孫が3人となり、超本格的な「じいちゃんばあちゃん」となりました。一昨年愛犬を亡くし寂しくなった我が家に明るさが戻ってきています。我が家のイベントを心待ちにしてくれる友人の輪も健在です。
これだけ幸せなのに、まだ幸せ論を考え求めるのかとお叱りを受けそうですが、今年もみなさまとゆったりと仕合わせな時を過ごせることを願って、新年のご挨拶とさせていただきます。
 
平成28年 元旦
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2015年(平成27年)新年のご挨拶

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新年のご挨拶を申し上げます。
 
 昨年暮れ、我が家の3男として14年間生活を共にしてきた愛犬「バディ」が天に召され、年明けのご挨拶とさせていただきました。
 
 「幸福のグランドデザイン」 という考えを、職務である医療業務は勿論のこと、様々なことを思考する上での基軸としています。つまり、「医療満足度100%を目指す仕組みの提供」が僕のライフワークであるわけです。そのためには患者だけでなく医師も満足するよう支援することが大切と考えています。病気で困った時の徹底的な面談による見立てと最適な医療への橋渡しである「医療判断外来」をメインに、専門医への徹底的相談の場を提供する「専門医招聘相談」、昨年から東大医学部学生の力を借りて一般人向けの「教養のための医学塾」、母校の同窓医師などの交流会の運営なども「医療満足度100%」に向けての活動だという信念を持っております。
 
 今年は「医療満足度100%を目指す医師集団<TerraDoctors >」を結成したいと目論んでいます。昨年、少し吐露しました「医学作家」活動は、ホームページ上の「スタジオテラ」の整備にとどまり、端緒についたばかりです。今年は、上記を総合した「夢病院倶楽部」を事務所設立30年のまとめとして、生み出したいと思っております。
 
 昨年は、長男の家に二人目の子供「透真(とうま)」が誕生し、自動的に我々夫婦も二人の孫持ちとなり、本格的な「おじいちゃん」となりつつあります。
 
 1年が「あっという間に」過ぎる感覚を持たないためにも、ゆったり感を大切にしたいと思っております。若いうちの怒りは時にカッコイイこともありますが、熟年になってからは笑顔がカッコイイと思うようになりました。最愛の3男をなくし、夫婦共々沈んではいましたが、長女、次女、孫2人に加え、我が家に入り浸る4男、5男、、、と呼べるような若い仲間も増え続けています。今年も皆様と楽しく仕合わせな時を過ごせることをお祈りしながら新年のご挨拶とさせていただきます。
 
 平成27年1月
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2014年(平成26年)新年のご挨拶

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新年おめでとうございます
 
 昨年は還暦の仲間入りをし、新しい人生の第1歩を歩き始めました。 どういう風な生き方をしようかと考える事が楽しみでもあり怖い気もしております。
 
 昨年から「幸福のグランドデザイン」をテーマにしておりますが、僕自身の仕事上もこれからは更にそれを意識して参ります。「病気で困った時の徹底的な相談と具体的な助言」を売り物にした「医療決断支援」と「契約制のプライベイトドクター(主侍医倶楽部)」のグランドデザインは「幸福」だと考えています。そのためには、高品質なプロの相談を丁寧で誠実に提供する仕組みが必須です。これらは大量生産はできないハンドメイドではありますが、ホームページなどを駆使して多くの皆様にも貢献できればと願っております。
 
 もうひとつの任務として「医療レベルの向上を目的とした医師の交流支援」を考え、昨年暮れ、まずは母校の東大医学部(鉄門)のOBの交流会を立ち上げました。医療界の最先端を走る専門医が交流する事は、医療の向上に繋がると考えております。また、個人の仕事として「医学作家」という新しい分野を歩き始めようと目論んでいます。
 
 今年は6月で事務所設立30年目を迎えます。その時までには、何らかの方向性を示したいと意気込んでいるところです。
昨年は、初孫の「結芽(ゆめ)」も一昨年結婚した外科医として研修中の長男勇祐と理恵夫婦に誕生し、検事の道を歩み始めた次男征司も年末に10年来お付き合いしていた麻衣子と無事所帯を持つ事ができました。男4兄弟に息子二人の中で、唯一の女性として妻祥子(愛称ポンコ)が孤軍奮闘しておりましたが、二人の娘と孫娘の助っ人を得て急に勢力図が変わりましたが、お陰さまで、みな仲良く暮らしております。今年も皆様と楽しく幸せなお付き合いが出来るようお祈りしながら新年のご挨拶とさせて頂きます。
 
平成26年元旦
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2013年(平成25年)新年のご挨拶

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新年おめでとうございます。
 
 今年は、無念にも有難く初めての還暦を迎える年となり新年のご挨拶を綴る手にも、若干の緊張感が漂っております。
今後の仕事の方向性や人生の過ごし方などを考える踊り場だと思っています。そのひとつとして「幸福論思想家」としての活動を考えています。
 何故「思想家」なのかと言うと「どのような利害関係にも左右されず自分の考えを発信する」ことにこだわるからです。「幸福を求めて」様々な文化や文明が築かれ、様々な職業が生まれました。医学で言えば「長生きすれば幸せになる」を信じ、他の分野では「便利になれば幸せになる」「お金持ちになれば幸せになる」などという信念があればこそ先輩方が頑張り現在の文明社会に到達しました。一方「幸せが満点近くなったのか?」かどうかと自問する人も増えてきました。政治でも医学でも「幸福論に基づくグランドデザイン」の立て直しが必要な時が来たのだと思っています。そういったことを考える余生もいいだろうとちらほら思うようになりました。
 
 また、事務所活動としては、昨年の抱負であった「主侍医倶楽部の自力運営」は達成できませんでしたが、今までの経験と知恵と人脈を活用して「良質なセカンドオピニオンを支援するサービス」と「重病時の治療計画助言に集約したオンデマンド主侍医サービス」を2本の柱としてより多くの皆様に貢献できるようなシステムを作り上げ、後輩たちにバトンを渡せる準備を進めて参ります。主侍医倶楽部メンバー以外の方にはこの2つのシステムを通じて皆様が良質な医療を受けられるようお手伝いをして参りたいと思います。
 
 個人的なお付き合いの皆様
また、今春から長男の勇祐は3年の研修を終え東京逓信病院の外科医として、次男の征司は検事としての道を歩むことになりました。また妻の祥子(ポンコ)は私の様々な交流活動(特にゴルフ)の裏方幹事として皆様との強力接着剤役を努めますので、引き続きよろしくお願いします。
 
 医師の先生方
「真っ当な医師を応援することにより患者さんを支援する」ことが私どもの事務所の使命だと考えています。ご要望いただければ出来るだけのお手伝いをしたく思っています。また一方、先生方に支えて頂かなくてはならない事務所の運営でもあります。クライアントのご紹介などもよろしくお願いします。
 
 平成25年元旦
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2012年(平成24年)新年のご挨拶

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新年のご挨拶を申し上げます。
 
 昨年は、大震災のみならず自然の猛威を思い知らされる厳しい1年でした。文明の鎧に安穏としていた我々にとって「想定外」の一言では片付けられません。自然の猛威だけでも厳しいのに、我々人間、特に先進社会と呼ばれる国々の力のある人間が作り上げた様々なシステムが人々を仕合わせにするどころか、むしろ悩み苦しめている現象があちこちで露見しています。
 
 医療分野も例外ではありません。でも、悲観的なことばかりではありません。そういったことに気付き始めた人が、年配の人のみならず若い世代でもいることを様々なところで拝見する機会も増えてきました。
 
 個人的なことですが、一昨年より医師としての第一歩を踏み出した長男勇祐と昨年より法曹の道の端くれに仲間入りさせて頂いた次男征司にも、親として自分のポリシーである「手を抜かない」「あきらめない」「やりすぎない」そして「楽しく」をきちんと伝えていくことも任務だと自己を戒めています。昨年は「患者も医師も笑顔になれる仕組み」をモットーにする「主侍医倶楽部」の広報部長になり、「契約制のプライベートドクターを持つという未来の当たり前」を先取りする業務の推進を今年の目標としています。
 僕の拙い広報活動も多少の成果があり昨年末から動きがあり、今年前半には1ユニットの主侍医チームを100名でシェアするという自己完結型運営のシステムを実現したいと思っております。まだまだ少数のための仕組みですが、皆様のご理解とご支援をお願いしながら新年のご挨拶に代えさせて頂きます。
 
 平成24年元旦
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2011年(平成23年)新年のご挨拶

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新年おめでとうございます。
 
 私の主な業務である「主侍医倶楽部」も昨年で満20歳となりました。つまり今年からは成人として一人前にならなければなりません。  
昨年の賀状で「これからの3年間でプロトタイプの主侍医倶楽部から普及タイプのプライベイトドクターシステムを開発していく」と豪語しましたが、あっという間の1年間で、若干の焦りも感じています。
 「余裕」も座右の銘のひとつとしている僕にとってゆゆしき事態です。そうは言いつつ、昨年はメイン業務とかけ離れた「ストレッチ解説」と「育児のこころ」をテーマにした本を2冊上梓し、余裕をかましているかのような印象を与えました。また、銚子市立病院の再建部隊にも加わり、医療再生の現場の苦しみも味わっております。
 
 主侍医倶楽部の今後の継続性、発展性を考え、第2世代の医療判断医(主侍医)グループとして、教え子達から優秀な人材を開拓しつつあります。また、長男の勇祐も医師としての第一歩をようやく踏み出したことをご報告し、応援頂いた皆さまにこの場を借りてお礼申し上げます。
今後、普及タイプの「主侍医倶楽部」のために、私自ら広報部長になることが使命だと思うに至り、昨年末より定例の主侍医広報セミナーも始めました。
 
 「患者も医者も笑顔になれる仕組み」として主侍医システムを広めていくとの志を再認識しております。高度化したが複雑化してしまった日本の充実した保険医療制度においては「主侍医の仕組み」こそ必需品ではないかと考えております。
友人の皆さまにも、「プライベートドクターを持つ」という未来の当たり前を先取りして頂ければと願っています。
 
 平成23年元旦
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2010年(平成22年)新年のご挨拶

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新年おめでとうございます。
 
 「命よりこころ」「人間の幸福な生活の一助のためにのみ医療は存在する」という信念のもとに活動している私ですが、昨年は無二の親友(下町で一緒にトンカツを食べて楽しみ、私の些細なラッキーを心から喜んでくれる日常的友人)を突然死で亡くしたことから始まりました。ある程度の年齢になってきて友を亡くす寂しさや命の尊さを実感しました。彼の没後、私の「こころ」に届いたメッセージは「日常のさりげない幸せの深さ」です。
 
 もともと好きではなかったセレブ的な派手な快楽の浅さが私には更に惨めに映るようになりました。やはり「命よりこころ」です。新年早々、湿っぽい話しになりましたが、この出来事は、今後の活動への大きな指針となりました。「ひとへの敬愛(敬意と愛情)」に基づいた医療の仕組み創りの姿勢の再確認です。そんなこともあり、恒例の年間活動報告は、大きなイベント的なものではなく小さな活動の積み重ねとなりました。

 「テラ小屋医学塾の復活」「医療判断外来&サポートの充実」「主侍医倶楽部の充実」「新主侍医倶楽部(スーパープライベイトドクター)の準備」「TERRA&DOCTORS医師人脈の充実」という集大成活動を地道に行いました。安心と幸せの医学に貢献するためには患者側だけでなく真っ当な医師をきちんと応援することこそ大切と考えています。
 今までの25年間の活動実績を最大限活かして、これからの3年で「プロトタイプの主侍医制度から普及タイプのプライベイトドクターシステム」の実現を目指します。それが、スーパープライベイトドクターです。
乞うご期待、とともに皆様方の親身な応援もよろしくお願いいたします。
 
平成22年元旦
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2009年(平成21年)新年のご挨拶

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新年おめでとうございます。
 
 恒例による昨年のご報告と今年の抱負を述べるにあたりまして、昨年、一昨年の年賀状を読み返してみました。私のライフワークの集大成と考えているスーパー医局「TERRA&DRS」プロジェクトはどうなっているのかとのお声も聞こえてきます。日本の医療を、より素晴らしくするために、その中心となって日夜奮闘している医師たちの職業的交流クラブであり、医療界の模範やオピニオンリーダーになれる集団を 目指しています。
 私のライフワークと位置づけしているために、準備期間が予想以上に長くなっていることをまずお詫びいたします。私の交流の範囲から始めますので、まずは小さく誕生させて大きなうねりを作っていきたいと考えています。また、医師だけでなく、この医局を応援する方々の参加の仕組みも考えていますので、その節はご協力下さい。

 昨年は、皇太子殿下にご臨席賜りました東大医学部の創立150周年事業に世話人として参加させて頂いたことを始めとして、 スーパー医局に向けて、様々な分野においてご活躍の先輩医師 たちと十分な交流をさせていただきました。また、東大の後輩に加えて、慶應での教え子たちも数名事務所のお手伝いに参加頂き、若い力と経験豊かな先輩たちのハイブリッド体制が築かれつつあります。
 
 2008年は、このように比較的落ち着いた年でしたが、「命よりこころ」というかねてからの命題を噛み締め熟成した年でもありました。
2009年もみなさまと一緒に楽しく過ごせることを願っています。
 
平成21年元旦
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2007年(平成19年)新年のご挨拶

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新年おめでとうございます。
 
 今年は、お正月に年賀状を書くことにしたため、いつもより遅いご挨拶となりました。恒例によりまして昨年のご報告と今年の抱負を述べさせていただきます。
 「医療の仕組み作りへの提言と実践」で貢献しようとオフィスを開設して23年目になります。昨年は、私の目下のメインテーマである「医療決断支援」の専門家を養成する講座を開始し、「食育」の専門家育成講座にも携わる機会を得ました。また、第3版となる「標準治療」の大改訂を行いました。私が全執筆陣154名に直接依頼し、そのうち東大での、同窓生74名(内同級生23名)に参加いただいたことは特筆に価すると思っています。友人医師人脈を大切にしてきた賜物だと喜んでいます。「患者医師関係の崩壊」といってもよい昨今の風潮ですが、これは医療界のみならず、教師や政治家、弁護士など尊敬し信頼することでその真価を発揮してもらうべき職業の凋落を代表しているにすぎないと考えています。
 
 しかし、少なくとも医療の世界では、医師の使命感の低下がその原因ではなくむしろその結果だと私は考えています。医療崩壊が現実のものとならないようにする一方策として、模範やオピニオンリーダーを作ろうと私は考えています。しかし、医療界はスポーツ界や芸能界などと違って本来とても地味なものです。一人のヒーローが生まれるべきところではありません。集団としてのヒーローを作ることこそ最善策だと考えました。私のライフワークの集大成事業として、スーパー医局「TERRA&DRS」プロジェクトは今年始動いたします。経済的規模は小さくても、社会的意義は大きい事業だと考えています。ご期待ご声援下さい。使命感溢れる医師の参加もお待ちしています。
 
平成19年元旦
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2004年(平成16年)新年のご挨拶

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 例年の如く、昨年の総括と今年の抱負をお伝えすることで、新年のご挨拶に代えさせていただきたいと思います。50歳を迎えた昨年は、今まで営々と行ってきたことが結実していく年の始まりだとかねてから念願していました。その元年は、従来からの医療の仕組み作りと教育を通じての貢献に加えて、医学研究実用化の孵化機関の設立運営に取り組みました。
 しかし、その医学研究仲間の筆頭である慶應大学の西本征央教授が昨年10月、47歳の若さで神に召されました。神経難病根治薬開発研究所として設立した「メリキサー研究所」の中心人物であっただけに、無念としか言いようがありません。この大きな困難はもう少し世の中のために活躍しなさいという神様の私への思し召しだと真摯に受け止めています。
 
 今年の主な使命は、この「メリキサープロジェクト」の建て直し、昨年設立した「どこでもカルテプロジェクト」のオムニカルテ社と高度画像検査受託センターであるテラクリニックの拡充、私の主業務である契約主侍医サービスは救急主侍医ホットラインの本格的稼動にともなうサービス内容と範囲の拡大、慶應大学の医療判断学セミナーの充実、医療決断支援師の養成講座の開設、標準治療解説書の改訂など目白押しです。昨年のまとまった執筆は朝日新聞の「カルテの余白」や「月刊ばんぶう」の連続エッセイとイミダス2004健康欄(毎年担当ページ数が増えています)と少なかったですが、今年は単行本をいくつか考えています。
 新しいプロジェクトとして、2月に私の個人的な人脈と今まで得た知恵を最大限に生かし「幸せ製作の徹底研究」を唯一の目的とする「医食住計画」という名の起業を始めます。
 
 「忙しいというのは恥だ」と常々言っている私ですが、このように今年も慌ただしい一年になるのではと危惧しています。でも、楽しい仲間と遊ぶことももっと大切だと考えていますので、そちらのほうもお付き合いください。
 

2004年1月1日
寺下謙三

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2003年(平成15年)ご挨拶 一般向け

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 今年は、いよいよ世の中の曲がり角がいろいろなところで訪れるものと推測しています。私の事務所や私自身にとっても、重要な分岐点になると自覚しています。昨年の総括、今年の抱負をご紹介することで、新年のご挨拶に代えさせていただきたく思います。

 昨年暮れ11月22日には、日立ハイテクノロジーズと合弁で「どこでもカルテ」を開発する会社「オムニカルテ社」を設立し、12月12日には、神経難病の根治薬を研究開発する目的で「メリキサー研究所」を慶応大学医学部西本教授グループと共に設立しました。
また、昨年5月には「標準治療2002・03」という家庭医学辞典を日本医療企画と協同で上梓しました。今年2月には麹町に「TERRA二番町インタークリニック」という癌画像検査センターをオープンさせる予定です。いずれも「医療の仕組みづくりを通して貢献する」という基本精神に則っています。執筆関連では、2月から3ヶ月ほどの予定で、朝日新聞土曜夕刊の「カルテの余白」欄に連続執筆の予定です。医療判断学をテーマにエピソードを紹介しようと思っています。

 また、1月18日21:30~22:00ラジオ日本の「21世紀の医療」に対談出演しますので、こちらもチャンスがあればお聞きください。このように、ジプシーのごとく放浪していますが、医療判断医、内科・心療内科医としても事務所附属クリニックや山王病院で診療活動もします。2月からは麹町でも、診療予定です。そういうわけで、今年も一年よろしくお付き合いください。

2003年1月1日
寺下謙三

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2003年(平成15年)ご挨拶 Dr.向け

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 今年は、いよいよ世の中の曲がり角がいろいろなところで訪れるものと推測しています。私の事務所や私自身にとっても、重要な分岐点になると自覚しています。昨年の総括、ことしの抱負をご紹介することで、新年のご挨拶に代えさせていただきたく思います。

 昨年暮れ11月22日には、日立ハイテクノロジーズと合弁で「どこでもカルテ」を開発する会社「オムニカルテ社」を設立し、12月12日には、神経難病の根治薬を研究開発する目的で「メリキサー研究所」を設立しました。

 また、昨年5月には「標準治療2002・03」という家庭医学辞典を日本医療企画と協同で上梓しました。今年2月には麹町に「TERRA二番町インタークリニック」という癌画像検査センターをオープンさせる予定です。いずれも「医療の仕組みづくりを通して貢献する」という基本精神に則っています。

 執筆関連では、2月から3ヶ月ほどの予定で、朝日新聞土曜夕刊の「カルテの余白」欄に連続執筆の予定です。医療判断学をテーマにエピソードを紹介しようと思っています。また、1月18日21:30~22:00ラジオ日本の「21世紀の医療」に対談出演しますので、こちらもチャンスがあればお聞きください。

 このように、ジプシーのごとく放浪していますが、医療判断医、内科・心療内科医としても事務所附属クリニックや山王病院で診療活動もします。2月からは麹町でも、診療予定です。そういうわけで、今年も一年よろしくお付き合いください。

2003年1月1日
寺下謙三

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