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隠れ脱水

(概説・原因)
「隠れ・・・」という病名の呼び名が通称としてしばしば使われることがあります。いずれも、本人や周囲の人が気づかずに、疾病が隠れている可能性があることを示します。「隠れ肥満」や「仮面高血圧」「糖尿病予備軍」なども同類の意味合いとなります。「隠れ脱水」は、本人が気づかないうちに、脱水状態が進み対策が遅れる危険性に警鐘を促す言葉として使われます。特に最近では、コロナ感染予防のためのマスク装着の常用により、こまめな水分補給が疎かになったり、喉の渇きを感じにくいことが原因となることも多いようで夏場以外でも注意が必要です。
汗や尿などとしての水分の喪失量よりも摂取量が少ない状態が長く続くと脱水症をきたします。体内水分の減少は体重の減少として現れますが、体重の3%程度の水分減少の軽傷から、9%を超える重症では命に関わってきます。
 
(症状)
喉の渇きや尿量の減少が見られます。また、一般的には血圧が低くなるためにふらつきやめまいなどの症状が出ます。脈拍数も増えることが多いです。胃腸の動きも悪くなり食欲も低下します。さらに脱水が進むと、痙攣や意識障害などの危険な症状が出現します。また、脱水で血液がいわゆるドロドロ状態となり、脳梗塞や心筋梗塞の合併症が起こる危険性も高くなります。
 
(診断)
医療機関を受診した場合は、血液検査や尿検査などで比較的に容易に診断がつきます。何よりも病状経過により速やかに判断することが重要です。
 
(治療・予防)
まずはこまめな水分補給を日頃から心がけることが肝要です。軽い脱水では、水分やスポーツ飲料の補給をゆっくり継続的に行うことで回避できます。しかし、本題の通り、ある程度病状が進むまで気がつかずに、ふらつきや軽度の意識障害が生じた場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。点滴により、水分や電解質を補給することで、危険な状況への進行を防ぐことができます。
 
(生活上の注意)
前述の通り、日頃からこまめな水分補給を心がけましょう。また急激な体重減少があるときは、脱水症も念頭に置き、医師に相談してみましょう。

作成:2022/07/25

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寄稿日・掲載日・記述日: 2022/7/25 NKH「健康ライフ講座」日本機械保線株式会社社内報 №134