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咽頭炎

(概説)
「のど風邪」と呼ばれるものが、咽頭炎の大半を占めます。咽頭とはいわゆる「のど」のことであり、口から食道や気管へ続く玄関のようなところで、口を大きく開けて見える部分が咽頭の上の部分になります。両脇に見えるのが扁桃腺ですが、隠れて見えない場合もあります。従って、咽頭、扁桃腺は体への玄関口となるために、体に入る食物や空気の関所のような役割を果たしています。食べ物は、胃の中の酸で消毒されるのですが、空気中のウイルスや細菌、異物などに対しては咽頭が門番役となります。自分の体力や免疫力が落ちていたり、接触するウイルスや細菌などの量が多いと感染を起こします。この状態を咽頭炎と呼びます。時には、アレルギー反応により、咽頭炎の状態を引き起こすこともあります。
 
 
(原因と症状、治療)
ウイルス感染がもっとも多い原因で、のどの痛み、ヒリヒリ感が唾を飲み込むときに増強されるのが特徴です。全身の熱はあっても軽度で、放置しても数日で治ることが多いです。一方、細菌感染が原因で咽頭炎を起こした場合は、更に症状が強く発熱も伴うことが多く、抗生剤の治療が必要です。最初はウイルスによる感染でも細菌感染が加わることもあります。新型コロナウイルスの感染の場合は、かなり症状が強く様々な合併症を引き起こすことが多く、特別な治療が必要でした。最近では、攻撃力の高い細菌による感染もしばしばみられるようですので、数日で軽快しない場合や、痛みが強かったり、高熱が出る場合は迷わずに医師を受診しましょう。血液検査や迅速抗原検査、胸のレントゲン検査、CT検査などにより、原因の探索や肺炎への進展の有無などの確認が必要なこともあります。細菌性の咽頭炎が悪化して、扁桃腺炎を起こすこともあり、その場合もしっかりした抗生剤治療が必須となります。
 
 
(日頃の対策、注意点)
世間での流行情報などに注意しながら、感染の機会を減らす心がけが重要です。感染症ではありませんが、最近では、PM25や黄砂などにより、花粉症とよく似たアレルギー性の咽頭炎を引き起こすこともありますので、予防対策として、PM25や黄砂、花粉症などが多いとの予報があるときは、外出を控えるか、外出時はマスクなどを着用することもお勧めします。また、日頃から、禁煙はもちろん寝不足など不摂生により免疫力が落ちないように心がけましょう。

作成:2024/10/25

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寄稿日・掲載日・記述日: 2024/410/25 NKH「健康ライフ講座」日本機械保線株式会社社内報 №143