2016年(平成28年)新年のご挨拶

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新年のご挨拶を申し上げます。
 
 寄る年波のせいか、この数年「幸せ論」を話すことが多くなり、年賀状を振り返ってみてもやはりその傾向があります。「安心」「納得」「満足」「喜び」「感謝」「感動」「楽しみ」などが、差し当りのキーワードで、それらが適度に組み合わされている状態が続いている時に「幸せ感」を感じるのでしょうか。また、権力やお金では決して買えないことをたいていの人は知っています。
 
 そんなキーワードを念頭に仕事や人間付き合いを考えています。メインの仕事である 重病時の医療における意思決定を支援する 医療判断外来では安心と納得」を、一般人向けの 教養のための医学塾では「満足」と「喜び」を、同窓生や仲間の 医師の交流会では「楽しみ」を提供できるよう「感謝」の気持ちを持って臨んでいます。
 
 またこの活動を通じて、熱意誠意にあふれた若い医師や医学生と触れ合い「感動」しております。悪意や打算に満ちた人達からいかに逃れて心穏やかに暮らすかということこそ幸せの原点でもありますが、それはとても難しいことだと痛切に思います。だからこそ昔から論議されている「幸福論」に結着がつかないのでしょう。自分の幸せだけを求めるのではなく、身の回りの大切な人の、ちょっとしたほんのりした幸せも意識することこそが「幸せに浸る」コツのような気がしています。
 
 今年は、次男夫婦に待望の長女「彩希(さき)」が生まれ、ついに孫が3人となり、超本格的な「じいちゃんばあちゃん」となりました。一昨年愛犬を亡くし寂しくなった我が家に明るさが戻ってきています。我が家のイベントを心待ちにしてくれる友人の輪も健在です。
これだけ幸せなのに、まだ幸せ論を考え求めるのかとお叱りを受けそうですが、今年もみなさまとゆったりと仕合わせな時を過ごせることを願って、新年のご挨拶とさせていただきます。
 
平成28年 元旦
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