メッセージ(ニュース)

スーパー医局について、ご挨拶

「私の事務所は「悩める患者さんの意思決定を支援する」ことを業務の中核としています。そんな活動の中、一般人の方も医学医療の勉強をしてもらうことも必要と考え、「教養としての医学塾」を開講して6年目、都合110回以上の講義数を数えるようになり、歴代講師の方々も総勢43名を超えるようになりました。最初の学生講師の方も、医師になり5年目を迎えようとしています。
講師の方々は、主に鉄門同窓の仲ということもあり、親しく頼もしい後輩たちにバトンをつないで、さながら医学生駅伝状態となっています。向学心、情熱、献身性において信頼し合える類まれな集団となっている、と感じております。講師を務めてくれた方々と授業の後じっくりお話をしていると、将来の進路に対する情熱はもちろん、医師としての使命感も半端なく強いといつもいつも驚きます。そのためにも「専門性と総合的な視野」の両面への追求心を持ち続けてほしいと願っています。
しかし、一人でできることには限りがあります。同じ志の仲間や、異なった分野に進んでいる信頼できる仲間は、職業としての人生、楽しみとしての人生、いずれにおいても最大の宝となります。医師の世界は、かなり改善したとはいえ、どうも縦割りになりがちです。臨床でも基礎の分野でも、専門分野や世代を超えた実質的なつながりの場は、ありそうでなかなか存在せず、しかも歳とともに更に付き合いの幅は狭くなる一方のようです。
「専門分野を超えた」「年代を超えた」「学閥も超えた」しかし「使命感は一緒」の文字通りの「スーパー医局」という長年の思いを具現化するため、医学塾の復活と同様、随分以前から中断中であった「スーパー医局」プロジェクト復活のきっかけともしたいと考えています。患者さん、医療のためにも、使命感溢れる医師を応援することも事務所の任務だと心得ております
2020年6月 寺下謙三