2004年(平成16年)新年のご挨拶

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 例年の如く、昨年の総括と今年の抱負をお伝えすることで、新年のご挨拶に代えさせていただきたいと思います。50歳を迎えた昨年は、今まで営々と行ってきたことが結実していく年の始まりだとかねてから念願していました。その元年は、従来からの医療の仕組み作りと教育を通じての貢献に加えて、医学研究実用化の孵化機関の設立運営に取り組みました。
 しかし、その医学研究仲間の筆頭である慶應大学の西本征央教授が昨年10月、47歳の若さで神に召されました。神経難病根治薬開発研究所として設立した「メリキサー研究所」の中心人物であっただけに、無念としか言いようがありません。この大きな困難はもう少し世の中のために活躍しなさいという神様の私への思し召しだと真摯に受け止めています。
 
 今年の主な使命は、この「メリキサープロジェクト」の建て直し、昨年設立した「どこでもカルテプロジェクト」のオムニカルテ社と高度画像検査受託センターであるテラクリニックの拡充、私の主業務である契約主侍医サービスは救急主侍医ホットラインの本格的稼動にともなうサービス内容と範囲の拡大、慶應大学の医療判断学セミナーの充実、医療決断支援師の養成講座の開設、標準治療解説書の改訂など目白押しです。昨年のまとまった執筆は朝日新聞の「カルテの余白」や「月刊ばんぶう」の連続エッセイとイミダス2004健康欄(毎年担当ページ数が増えています)と少なかったですが、今年は単行本をいくつか考えています。
 新しいプロジェクトとして、2月に私の個人的な人脈と今まで得た知恵を最大限に生かし「幸せ製作の徹底研究」を唯一の目的とする「医食住計画」という名の起業を始めます。
 
 「忙しいというのは恥だ」と常々言っている私ですが、このように今年も慌ただしい一年になるのではと危惧しています。でも、楽しい仲間と遊ぶことももっと大切だと考えていますので、そちらのほうもお付き合いください。
 

2004年1月1日
寺下謙三

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