2007年(平成19年)新年のご挨拶

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新年おめでとうございます。
 
 今年は、お正月に年賀状を書くことにしたため、いつもより遅いご挨拶となりました。恒例によりまして昨年のご報告と今年の抱負を述べさせていただきます。
 「医療の仕組み作りへの提言と実践」で貢献しようとオフィスを開設して23年目になります。昨年は、私の目下のメインテーマである「医療決断支援」の専門家を養成する講座を開始し、「食育」の専門家育成講座にも携わる機会を得ました。また、第3版となる「標準治療」の大改訂を行いました。私が全執筆陣154名に直接依頼し、そのうち東大での、同窓生74名(内同級生23名)に参加いただいたことは特筆に価すると思っています。友人医師人脈を大切にしてきた賜物だと喜んでいます。「患者医師関係の崩壊」といってもよい昨今の風潮ですが、これは医療界のみならず、教師や政治家、弁護士など尊敬し信頼することでその真価を発揮してもらうべき職業の凋落を代表しているにすぎないと考えています。
 
 しかし、少なくとも医療の世界では、医師の使命感の低下がその原因ではなくむしろその結果だと私は考えています。医療崩壊が現実のものとならないようにする一方策として、模範やオピニオンリーダーを作ろうと私は考えています。しかし、医療界はスポーツ界や芸能界などと違って本来とても地味なものです。一人のヒーローが生まれるべきところではありません。集団としてのヒーローを作ることこそ最善策だと考えました。私のライフワークの集大成事業として、スーパー医局「TERRA&DRS」プロジェクトは今年始動いたします。経済的規模は小さくても、社会的意義は大きい事業だと考えています。ご期待ご声援下さい。使命感溢れる医師の参加もお待ちしています。
 
平成19年元旦
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