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オバマ氏演説に思う

1月20日(日本時間では21日深夜)寝不足になった諸兄は多いことと思う。勿論アメリカ大統領オバマ氏の就任演説である。その後数日の新聞テレビで話題をかっさらったのであるが、そろそろその熱も冷めてきた頃であろうか?最近は英語を使う機会も無く、元々読み書きはそれなりだが会話は苦手な僕にとって、きれいな英語を習うチャンスとばかりに原スピーチを読み返している。最近のアメリカの風潮を嫌う僕にとって「ひょっとしたら、市場原理主義で世界を恐慌に陥れたアメリカが、心の復活を果たして、日本や韓国は未だに物質主義、金銭最優先主義から脱却できないという未来像」が浮かんできたのは僕だけではないだろう。この演説は多分に哲学的な面があり具体性に欠けているという評価もあろう。しかし、さすがに智慧を出して考えたはずの演説内容である。世界中の人々の共感を数多く得たのは間違いない。僕の周囲の人たちも同様であった。個人個人は気付いている。「市場原理主義優先、金銭最優先の頂点に幸せは無い」ということに。しかし、努力して高みを目指すことは人間に取って本能的なものでもある。このことにも言及している。
「仕事より悦楽を好み、富と名声を求める者」を小心者と呼び、「リスクを恐れず、実行し、生産する者」を評価している。しかしその結果有名になったもの(セレブレイティッドと表現、日本ではこの言葉からセレブという僕の嫌いな言葉が生まれた)もいたが、多くは日々の労働の中に地味に埋もれている存在なのだ、と言い切っている。その他演説の中には、これからを生き抜くキーワードが満載である。さすがに知識人が智慧を出し合って考えた内容である。
「模範を示す力」「希望と美徳だけが生き残る」「富んでいる者を讃えることだけでは国は繁栄しない」など、僕がこれからのライフワークと考えている「スーパー医局プロジェクト」の基本理念と全くマッチしていることに勇気を得た。
今後、このHPのブログでこまめに考えを発信していきたい。

 

作成:2009/02/06

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