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「はやぶさ」と事業仕分け

昨日は、久々に明るい話題が日本に訪れた。それも2つも。ひとつはサッカーワールドカップで大方の予測に反して、カメルーンから初勝利を奪った。あまりサッカーに興味がない僕にとってはたいした出来事ではないのだが、日本中が盛り上がった様子をニュースで見て、それなりに嬉しかった。 もうひとつは惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還のニュースである。朝食時に妻とテレビを見ていて、二人とも目をウルウルさせてしまった。特に、大気圏突入前,最後に撮った地球の写真がまるで涙でかすんだように写っているではないか!愛らしくて、可哀相なその最後の「はやぶさ」の姿を想像しただけで泣けてきた。それからまもなく燃え尽きることになったわけだ。 この宇宙事業には多くの無邪気で夢のある研究者やスタッフが関与しているのだろう。国家予算からみれば相当な経費がかかり、今回の事業仕分けの対象となったと聞いた。「役に立つかどうか」は一体、どういう判断でするのだろうか。政治家や企業のトップたちが私腹を肥やすための税金や会社の経費の無駄使いとは全くの別物ではないだろうか。確かに、3億キロも離れたところに宇宙船を飛ばしても「なんぼのものか?」といったところであろう。しかし、どれだけ多くの人がこのニュースに心を明るくしたり、癒されたり、夢を持ったことだろう。これが無駄使いと一緒かどうかよく考えてみる必要があると思った。僕の持論の「お金には印がついている」を実感した。「生き金」とはなにか再度考えてみたい。

作成:2010/06/15

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