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医者仲間からの相談 2015/5主侍医通信より

今年はいつまで寒いのだろうと思っているうちに、冷房の心配をする気候に突入してまいりましたが、みなさん体調維持は大丈夫でしょうか?
 肺炎ワクチンの接種のお勧めをしています。多くの方は近隣のクリニックで実施されているようですが、当方にてお受けになられる方も連絡をいただき順次行っています。65歳を過ぎた方で、未接種の方はぜひご相談ください。
 長らくご契約の皆様も、私も歳を重ね、あちこちの故障が目立つようになりましたが、最近では医者仲間も同様に歳を重ねられ、医療相談を受けることが多くなりました。最近、関西の大学医学部の教授を務めているTさんからも、「消化器癌になってしまったが、経験豊富で人間的に信頼できる専門医を紹介してほしい」とのご相談を受けました。Tさんは胃がんは専門外です。医師は自分の専門以外の専門医とは意外と人脈は少ないものなのです。また、医師にとってあまり身近な医師には重い病気のことは知られたくないということも多いようです。
 幸い、私が尊敬する胃がんの権威の外科のS先生をご紹介することができました(Tさんもいろいろ調べられてSドクターもしくは癌研有明のグループへの紹介を希望されていました)。ちょうど私も仲間の先生と相談して、Sドクターか、癌研のSドクターにお願いするのがいいかと考えておりました。
 同様のように、医師仲間から医療方針と治療医探しの相談を受けることが少なくありません。
そう思っていたら、今度は恥ずかしながら、2週間前にテニスのレッスン中に右膝を痛めて、階段を普通に登れない状態が続いて、これは半月板か靭帯の問題と観念して、同級生が部長を務める東京逓信整形外科の膝の専門家のKドクターに診ていただきました。手術も覚悟はしていましたが、とりあえず筋力強化のトレーニングにて様子をみることになりました。大好きなゴルフもあきらめようかと腹をくくっていましたが、ひとまず先送りになりました。事務所の階段昇降ではみっともない姿をみなさんにお見せしていますが、ご勘弁願います。
 医者も人の子で、ある程度以上の重病になった時は不安に陥り、そういった時に徹底的に自分の味方となり、治療方針の相談やその分野の信頼できる医師に橋渡ししてくれる存在がなくてはならないと実感し、また、医療判断医としての現在の仕事を更に充実させて広めていく使命感を反芻しています。
 幸い、私には、いろいろな専門分野の仲間がいて、とても協力的です。また、若い世代の専門医たちとも人脈を広げる活動を行っています。
 皆さん方が医療判断で不安に陥った時は全力をあげて、徹底した相談と具体的な助言を持って応えられるよう、日々精進を続けたいと思っています。ご安心いただければと思います。
 
5月 吉日  寺下 謙三

作成:2015/05/14

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