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時間の過ぎゆく感覚 2017/12主侍医通信より

「あっという間の一年」言い飽きたし、聞き飽きた言葉です。小学生や中学生の頃に想いを馳せてみると、その六年間や三年間は結構長かったように思い起こされます。あの、東日本大震災から間も無く七年目を迎えようとしているなんて、小学生入学から中学一年生の時間が過ぎようとしているなんて、とても信じられないと思うのは私だけではないと拝察いたします。
 幸福論思想家を目指す私にとって、この時間の過ぎ行く感覚の違いを看過するわけには参りません。あれやこれやと思索し、友人とも談話します。いろんなイベントが多すぎて、それに挟まれた平常の日時が飛ばされてしまい、イベントの日時に時が集約されてしまうからでしょうか?若い頃のように、日々成長しないから、充実感に乏しく虚しく時が経過するのだ、という友人もいます。一方、牢屋に入れられたら時が長く感じられるだろうと容易に推察できます。
 40代50代の時に、70代80代の患者さんが「毎日が忙しくて、、、」と言われるのを不思議に思っていました。今、自分がその年に近づき、自分を省みても、周囲の方を見ても、「忙しくて、、、」「時間がなくて、、、」というようなことをお聞きします。この辺に、「幸せ感の秘訣」が隠れている気がしています。
 「暇で仕方ないから、昔から読みたかった小説三昧の一週間だった」「暇だから映画三昧だった」とか「暇だからゴルフ三昧だった」と言えたら素晴らしいと思いますが、いかがでしょうか?「忙しい合間を縫ってゴルフをした」などだから、朝、プレーが始まったばかりなのに「前の組の連中遅いなあ」だとか「帰りの高速混まないうちに帰りたいなあ」と終わってからの心配をしている自分が情けなく感じます。
 思うに、「お金がない」より「時間がない」というほうが、惨めなのではないでしょうか?50年も昔に流行った植木等のコメディ映画の歌の文句を思い起こします。
 そこで、皆さんに大募集します。「アイデア募集!時間がゆっくりと過ぎ行くにはどのようにしたらよいでしょうか?」ホームページやいろいろな会合でも訊いてみます。これはという方法論あれば、この場でもご披露いたします。
 来年初頭には、みなさんのお手元に「主侍医手帳」をお届けしたいと準備を進めています。お楽しみに!

2017年12月 吉日

作成:2017/12/13

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