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200226コロナが教える人の道2  マスコミ情報の整理

朝のテレビは、どのチャンネルもコロナウイルスが話題のワイドショーである。それぞれのチャンネルは常連ゲストに加え、感染症専門家であるゲスト(といっても、もはや常連化し顔馴染みであるが)が、感染者数の増加や重症者の状況などについてコメントし、政府の対応の不明朗さや遅さに批判を浴びせている。よく観察していると、首尾一貫して同じ意見を言っている人と、状況に応じて、微妙に意見を調整している人、平気でコロッと意見を変えてすましている人など様々である。しかし、ここは落ち着かないといけない。何も評論家の品定めをしたいわけではない。番組を通じて、正確な知識と情報を得て、不安をできるだけ低減し、自分自身が可能な対処法を実行したいだけである。

ポイントは、「時系列」に情報を整理することと、「自分が実行できること」の情報の箇条書きをすることである。できればメモなどに残すのもいい。前者の意味では、状況に応じて意見を変えていく専門家は一概には批判できない。問題はそれを自覚しながら報道しているかどうかを明確にしているかどうかだ。専門家として、テレビカメラの前で話すことには責任がある。テレビ報道でよくあることだが、人の意見を切りはりしたり、時系列を変えることで、反対の内容になることも結構ある。我々、視聴者としては、できるだけ必要な情報だけを単純に並べることが重要だ。テレビでは話題性のあることを、何度も繰り返す傾向にあるから、過剰な不安を煽りがちである。出演者の個人的見解は、時には役に立つが、それを繰り返して見ているより、その時間を手洗いにかけた方が有効な予防策となる。

今後、政府より「学校閉鎖」「外出自粛」「乗り物の制限」「集会の禁止」など具体的な指令が出ることも予想される。それらのニュースのキャッチは必要であるので、朝一、昼ごろ、夕方などの定時ニュースには注目しておくほうがいい。バラエティー系の番組でのコロナウイルス情報の取得は極力控えたいし、友人知人へ興味本位で伝達することは戒めるべきである。

共通する大切なこと
不要な外出はなるべく避ける(軽い風邪症状は自宅で様子を見る。その際でも、家族に配慮してマスクは着用。マメな手洗いも。)
帰宅時の手洗いは格別有効。この手洗い癖は、夏の食中毒の防止や細菌性結膜炎などの防止にも役立つことであろう。
自分だけ逃れようと思わず、家族や友人や国民みんなのことへ思いを馳せながらの行動が結局自分に返ってくる。(買い占めなどの愚かさ)
こういったパンデミック型(集団感染)の感染症は、封じ込め作戦しかないことの理解。当然将来的にはワクチンなども併用しての封じ込めになる。
普通の風邪であろうが、花粉症であろうが、咳が出る人はマスク着用(実質的配慮と心理的配慮)

最後に、身を粉にして最前線で医療活動している皆さんに敬意を表して。

 

作成:2020/02/26

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