朝のワイドショーにしてもニュースにしても、コロナ関係の暗いニュースに溢れているが、よく聞いていると少しずつ分かってきていることもあるようだ。重篤患者さんの治療風景がテレビの映像で流れているが、現場の医師をはじめ医療スタッフの献身的な活躍には日々感銘を受けている。今朝のニュースでは、喘息薬の一部に効果があるかもしれないとの報告があった。商品名「オルベスコ」と呼ばれる吸入ステロイド薬である。ウイルスに効いているのか、病態に効いているのか、今のところ判然としないが、これが事実なら有難い。いずれにしろ、医療関係者の懸命な努力により、早晩はなんとか切り抜ける方法を見出すのではという期待も湧いてきた。
がんばれ医療人!一般国民もなるべく不要な外出は控えるということでの協力を願いたい。この機会に家で読書、夫婦など少人数での散歩など、日頃できなかったことで充実してほしい。
思い出せば、ちょうど10年前に、新型インフルエンザ騒ぎで、日本が揺れた。タミフルの在庫が危ぶまれたくらいであった。その時に、ある NPO団体からの依頼で、「感染症全般の学術セミナー」を主宰したことがある。「知識は最強のワクチン」を合言葉に、2週間の週末の4日間をフルに使った勉強会で、それぞれの分野の第一人者をお呼びして、90分講義15枠の堂々たるセミナーであった。その記録ビデオを見返してみると、今も十二分に通用する。早速スポンサーであったNPO法人と連絡を取り、一般人への正しい本格的知識の啓蒙のために、できる限り多くの人に見ていただくように、無料にて公開することをお互いに許諾しあった。我々のホームページでも公開できるように準備を始めた。内容量が多く、準備に時間がかかることを了承いただきたい。
作成:2020/03/04