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200324コロナが教える人の道17 医療人の献身に脱帽

世界が一致団結してCOVID-19に立ち向かっている。しかし、残念なことに、その間にも弾道ミサイルを撃つ国もあれば、世界の巨大大国の間で罪の擦り合いが激化している。中国の政治や商売のやり方を非難する声は多い。今回の災の発表の数字もあてにならないと巷で言われている。しかしWHOなどのサイトの論文を読んでいると、その中国でも医療人は懸命にしかも献身的に相当な努力活動をしていることが十二分に窺われる。今最も感染が拡大して死亡者が多いイタリアやスペインでも同様だ。「医療体制が脆弱で死亡者が多い」と言われているが、それは国(政治家)が、財政(お金)を優先して医療への補助を少なくした結果、病院などの医療リソースの余裕がなく、今回のように急激に医療が必要な時にそのキャパシティーがパンクしているのである。しかし、その中で、医師を中心に医療人たちは、自己犠牲を省みることなく献身的な活動をしている様子がニュース映像の中から垣間見られる。政治家や経済人(商売人)が権力や経済(お金)をひたすら追い求める習性があるのに比べて、医療人の献身性、社会貢献へ心が向かうという習性は世界共通なんだなと、こんな危機の最中に再認識した。何も医療人の端くれとして、自己弁護や自慢しているのではない。問題は権力、お金を持った人々が強大で、医療人魂を持った人々はそれほど力がないということが、「そんな体制でこの危機を乗り切れるのだろうか?」と国民に不安を与えてしまっているのではないだろうか。

僕は医学部の後輩学生と「一般人向け医学塾」などを通じて交流を深めている。若い医学生の社会貢献意識は思った以上に強いことに驚き安堵している。テレビニュースで、若者が自粛お構いなしに「我々はコロナなど関係ない。この瞬間が楽しかどうかだ」などと話しているのを見た。日本とアメリカの映像だったが、他の国ではどうかは分からない。しかし、「若者」が皆悪いわけではなく、「年配者」が皆道徳的というわけではない。前ブログでも書いたが、ぜひ心ある方は、なるべく正確な知識に加えて、「弱者を守る勇気」を周囲の人たちと話し合い、その心意気をウイルスの伝播よりも早い速度で広めてほしい。それこそが、この危機を乗り切る原動力になるのではと考えているが、いかがであろうか。

作成:2020/03/24

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