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200415コロナが教える人の道27 COVID19標準治療(案)その1

ようやく、政府やマスコミも「家賃問題」を話題してくれるようになった。このささやかなブログも届いているのかと、独りよがりの錯覚をしている。そういえば2011大震災の時もブログの中で「石川遼くん、大型寄付を!」と書いたらその2、3日後に実行してくれたが、まあ、人間同じようなことを同時期に考えるものである。

「医療判断決断」「標準治療」の重要性を唱える僕の職務であるが、全く未知の「新型コロナウイルス感染症COVID19」においても同じことが言える。しかし、我々には経験値がないから、「標準治療モデル」を構築できない。「標準治療モデル」を作るには、疫学的調査も含めた研究成果も加味した、広い視野でその病気の全体像を見る必要がある。しかし、この感染症の最前線にいる人々は、超多忙で肉体的にも精神的にも追い詰められて、全体像をゆっくりみているどころではない。

僕も含めた、半引退している医師や医学研究者は、現場で働くわけではないから、全体像を眺めながら、比較的ゆっくりと余裕を持ちながら、いろいろな情報を見ることができる。だからこそ気がつくこともある。現に、ノーベル賞の山中先生や本庶先生が、大変有用な提言をされている。現場で命がけで働いている人から見ると、「解っちゃいるが、それどころではない、そんなことを考えている余裕などない!」となるだろう。だからこそ、ここでも役割分担が必要だ。現場から少し離れて、事態を観察できる医師などは、多少専門は離れていても、細部にわたり情報を集めて整理しているうちに、何か重要なことに気づくことがあるかもしれない。そういった知恵も、政府や厚生省の役人は真剣に拾い集めて欲しい。霞ヶ関内部でいるだけでは決して分からない解答のヒントが隠れている。

そんなことで、僕は、なるべく広い範囲で、様々な専門家の論文やインタビュー記事を読み集めている。細部に何か珠玉のヒントが隠れていないだろうか?そして、このCOVID19のウイルス自体の特徴や臨床症状、提案されている治療法などの情報を一覧性があるように並べて眺めている。

全く未知のウイルスとその感染症なのであるから、今回起きている様々な情報から「標準治療案」を考えていく試みを始めた。本来標準治療の半減期は3年くらいとも言われている。結構短いのに驚くが、COVID19標準治療の半減期は3日間?程度かとも思われるが、あえてチャレンジしたい。

次回から、その2、その3と日々変わり、1年後には跡形もなくなってしまうかもしれないが、そうなるということは画期的な新しい治療法が発見されたことに他ならないので、その場合は至上の喜びとなる。

作成:2020/04/15

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