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200425コロナが教える人の道29 COVID19治療を考える会議結成

今日は何人の感染者が出るのか?何人亡くなるのか?という発表に怯えながら、あっという間に前回の投稿から数日が経った。この間、僕は、大学時代の同級生に呼びかけて「COVID19治療会議」なるグループを結成し、様々な意見を政府などに向けて声明していくことを企画していた。まずは、前回の暫定標準治療のブログで述べたアビガンの早期投与により、重症化を少しでも抑える試みを、患者が希望すれば副作用効果なども自己責任で誰でも公正に受けられるような体制に一刻も早くするべきであるとの声明だ。一人の重症化を抑えれば、ICU1ベッド、人工呼吸器(またはECMO)1台、五人の専門医療集団を増やすことと同価値となるからだ。
平時の時でなく、有事の時であるから、正式な医学統計の結果は待てない。今の医学の標準的考え方は「EBM Evidence Based Medicine(科学的根拠に基づいた医療)」であるが、今はこの Eを「Experience」と読み替えるべきであろう。つまり「経験に基づいた医療」となる。コロナ治療の現場で働く医師たちの症例報告レベルを集積して、その経験から順次判断し、その時その時のベターベストを実行していくことだ。迷っていると、「何もしない」という一つの決断を実行していることになる。かと言って、闇雲に何でもかんでもやるというのではない。考えられる理論(推論)的根拠を意識した、今回の(数ヶ月ではあるが)臨床経験を可能な限り検証して、一週間限りの暫定標準治療を次々とアップデートしながら推し進めていくしかない。
待ったなしの状況が続いているのだから。

この会議参加者は、現在のところ、東大医学部昭和53年卒業組の15名が参加して討論している。近く、第1回声明を政府に届くようなルートに提出予定だ。

このブログを見た方、どうぞ拡散してほしい。声明文は、決まり次第この場でも披露する。

作成:2020/04/25

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