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200526コロナが教える人の道33 何が不安なのか?

緊急事態宣言後、毎日のように「今日の感染者数はどうか?」と夕方になるとそわそわとしてしまう。果たして、期待通りに順調に東京でも全国的にも新規感染者数は減少してきた。そして、この1週間で、全国から首都圏も解除に漕ぎ着けた。これでこのウイルスを撃退してしまったわけではないことは、誰しも知っているが、まず一安心と感じている人は多いであろう。
しかし、医療関係者を含め、事態を冷静に見ている人々は「不安は去ったわけではない。」と思っているであろう。僕などは、気が小さいから、一層の不安が迫ってくる。今回の感染の波では、日本は先進国の中では、感染者数、死亡者数ともに圧倒的に少ない。能天気な誰かさんが「日本モデルの勝利」みたいな発言をしていたから、僕などはますます不安に陥る。日本の感染者、死亡者が少ない理由は今のところ不詳である。様々な理由が考えられるが、アジアの他の地域も死亡者数が少ないので、何らかの人種に関係する遺伝要因によるものもあることはほぼ確実かと僕は推定している。また、日本人の生活様式も影響したことも間違いない。少なくとも、政府や厚労省の方針が絶大な効果をあげたということはないであろう。ただし、専門家集団の8割おじさんはじめ、最前線で働いた医療スタッフの涙ぐましい努力は、死亡者を低く抑えたことに貢献しているだろう。しかし、感染者数が低いことと、医療レベルの高さとは直接関係ないことは自明の理である。
ということで、今回の日本の感染者コントロールは、複数の幸運が重なった、と考えるのが妥当であろう。それだけ感染者が少なかったのに、東京など首都圏では、ほとんど医療崩壊といっても過言ではないくらいの医療危機に陥っていたことを忘れてはならない。ほんの数ヶ月前の恐ろしい状況である。

これからしばらくは、感染者が少なく、医療にしろ、経済活動にしろ若干の余裕が生まれるかもしれない。その時にこそ、次への準備を怠ってはならない。そんな時に、検察の停年問題を強行しようとした。結果はお粗末であった。それでも平然と能面のように原稿を棒読みする人、たどたどしく言い訳原稿を棒読みする法律関係の偉い人、今回のコロナ禍のリーダーであるべき厚労省に人たちの「棒読み軍団」を見ていると、この人たちをこの未曾有の災禍から助けてくれるリーダーととても思えない。とてつもなく不安である。それにしても情けない話だ!それでも我々国民が選んだ人たちなのだから受け入れざるを得ないのであろうか?
 

作成:2020/05/26

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