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200526コロナが教える人の道34 だから心ある国民が考え抜くことが必須!

前ブログで書いたが、今年の暮れには訪れるかもしれない巨大な感染の波を最小限にするためには、我々国民一人一人が真剣に考えなければならない。特に、自分の身の回りの仲間で比較的リーダー的存在である人は、その責務があると身を引き締めるべきだ。「私はそんなリーダーではない」と逃げていてはダメだ。こんな零細なブログに目を通していただいている人は、みなさん、そのような選ばれたリーダー的国民だ。
次の感染の波は、大きな意味では第2波と考えるのが分かりやすいであろう。(小さい分類では、中国武漢からの波が第1波、ヨーロッパからは第2波などと細かく分類している場合もあるが、ここでは大きな波を考えた方が、対策も考えやすい。)
その第2波では、今回のように「また、自粛すれば良いのでしょ」と、まるで「禁煙は何度も成功している」という愛煙家に近い発想では乗り切れない。今回の様々な事象を分析し、特に失敗とも思われることをきちんと認め、今から準備することが必要だ。国や自治体が考えるべき医療体制としては、検査体制があまりにも貧弱だったこと、それに伴いトリアージが最初の頃全く機能していなかったことだ。この辺をきちんと改善しないと今度はひどい目に遭うことになるだろう。
我々個人は何をするべきか?感染症対策の基本は、検査と隔離であることは、今時誰でも納得している。感染していない人同士は、いくら密接しても大丈夫なのである。日本では1%程度以下と言われる感染者を避けるために、99%の人が自己隔離をしないといけないから、経済も教育も楽しみも全ての活動を控えるしかない。この矛盾をいかに少なくするかという英知を、国レベル、企業レベル、学校レベル、家庭レベルなどあらゆる集団レベルで考え抜かないといけない。
100%の完全はあり得ない。例えば、PCR検査の感度は7割程度と言われている。思いのほか低いことに驚くが、事実だとしても、例えば7割の感度の検査を2度行うと、91%に、3度行うと97%の感度になる(計算上はであるが)。このように考えると、今盛んに言われている、簡便安価時短の抗原検査でもやりようによっては9割程度の感度まで持ち込める。しかも唾液でできるようになればもっと安全簡便である。
今回、政府の対応でもっとも気になったのは「スピード」だ。「目詰まり」と表現していたが、目詰まりだらけだ。37.5度4日間待機の問題はじめ、唾液検査ができると言いながら、いつまでも鼻の奥に綿棒を突っ込んでいる。検査の報告は手書きファックス。一度決めたことをいつまでも続けているという官僚的な体質が染み込んでいる。今や、テレビやネットなど一般人への情報スピードは早いのに、国の体制を改善するスピードはめちゃくちゃ遅いから余計にそう感じる。しかも、その失態を「勘違いされた」と認めないどころか健気な保健所の職員や国民のせいにする体質。いくら形式的に詫びても同じことを繰り返す。

そんな国民のリーダー役を即刻入れ替えるべきだが、代打がいないから困ったものだ。人は権力を一旦握ってしまうと、その維持や増大に懸命になり、本来のやるべきことの改善に努めない。改善するための行動には、時に権力をなくすリスクが伴うからだ。政府は馴れ合いの集団だと言われている。なぜこんな人がこの専門の大臣なのか?と思うような不適格、無能力な人が就任している不思議に笑って見過ごしているしかできない自分たちも恥じないといけない。

作成:2020/05/26

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