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200728コロナが教える人の道39 性懲りもない「アベノマスク」

昨日の「アベノマスク8000万枚追加」の報道を見て腰が抜けた。国民にあのひどい(医学的にも、美学的にも)マスクを、介護の現場という感染防御を真剣に考えないところに送るというのである。それも莫大なお金を注ぎ込んで。今では、もっと高性能のマスクが安価に市場で入手できるというのに。3月に決めていたから、という。おおよそお友達の会社に頼んで、今更やめられないのであろうと、推測する国民は妥当である。
今、医療の現場では、宿泊療養、検査体制、重症患者受け入れ準備など喫緊の問題が山積みである。1円でもそういうところに予算を振り向ける時だ。この後に及んで、GO TO、マスク、様々な事務の丸投げ、などなどによる不明朗会計を繰り返している。我々の税金を全くもって私物化している。(かつての大銀行の融資部の行員が自分の懐からお金を貸すような横柄な態度に苦い思いをした人は少なくないであろうが、同じようなものだ。)国民は二の次という姿勢が丸見えである。誰がこういった政治家を選んでいるのか?国民の力が及ばない、厚労省などの役人にどのようにして、「国民のしもべ」意識を持ってもらったらいいのか?数ヶ月前、隣国の台湾の厚労大臣や指導者たちは「我々は国民のしもべだ!」と公言したとのニュースに感激の涙をした。口だけではなく、実際の行動にその思いがにじみ出ていた。日本の政治家、官僚、研究者、経営者のいわゆるトップに立つ人々に、こういった格好いい人材は存在しないのだろうか。総合的、4次元に考えることができて、身の回りの人への気遣いより国民全体の利益を優先して、自ら責任を覚悟の決断ができて、素早く行動に移せるような人材は探せばいるはずだ。決断する人はごく少数で良い。どのようにして探し、選ぶのが良いのか残念ながら、今の僕には答えがない。

しかし、このコロナ災害は、我々国民に信頼できるリーダーこそ最も必要だということを教えてくれたことは間違いない。そして、今の国民の不安の根元はそこにあるということだ。

作成:2020/07/28

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