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200909 主侍医通信より コロナも用心しなければなりませんが、、、

「コロナ、コロナ」と言っているうちに、今年も後半の半ばとなりつつあります。

この新型コロナについても、この半年で、いろいろなことが分かりつつあります。

医学、感染症学的には、まだまだ未知の部分も多いのですが、私が特に気になるものを列挙してみます。

「感染経路は食事時などの飛沫感染が最も多いらしい」

「無症状や軽症の割合がインフルエンザなどに比べると多い」

「重症化のパターンは様々であるが、どうやら免疫機構の問題が絡んでいるらしい」

「欧米に比べて、東アジアが感染者数、死亡者数が少ないのは何らかの理由があるようだが、BCGや白血球型やコロナウイルスによる普通感冒の感染経験などの要因は、鋭意研究中である」

「ワクチン開発のスピードは、異例の速さで進んでいて、頼もしい限りですが、RNAワクチンやDNAワクチンの実践使用は世界でも初めてなので、期待と不安要素が交錯しています」

などまだまだ不確定要素が多い状況ですが、近い将来有益な報告が出てくるものと期待しています。しかし、この半年で世界の医学的知見には大きな前進が見られると私は受け止めています。

これらの医学的見地を踏まえて、我々はどうのような行動をしていくかですが、「政府や厚労省に任せていても、具体的な行動指針はほとんど示されなく、」自治体や挙げ句の果ては個人任せにしているキライもある。「自粛から自衛へ」と考えを新たにして、感染を防御しながら、生活も有意義にしていくことを自ら考えて行動していくしかありません。

新型コロナだけが病気ではありません。がんや心臓病、脳血管疾患、糖尿病や高血圧などの生活習慣病、そして何よりも嫌な「老化」という天敵があります。世界中が怯えた「新型コロナ」ですが、パンデミックから半年以上経ち、これからは他の病気も見据え、有意義な生活様式を考えていかなくてはなりません。そのための助言を含めて、できうる限りのお手伝いをしたいと考えておりますので、どんな些細なことでもお問い合わせください。従来通りの電話でもよろしいですし、ラインやZOOMなどビデオ通話によるご相談も可能です。

8月に入り、都内の新規陽性者は、ゆっくりと減少傾向で、若干は安心していますが、今後秋冬の状況がどうなるのかまだまだ心配です。

今後出来る医学的予防対策としては、まずインフルエンザのワクチン接種を基本的にはお勧めします。インフルエンザの完全な予防とまではいきませんが、確率論としては有効と考えています。ワクチン以外にまずインフルエンザの基本対策(手洗い、うがい、洗顔、感染者との距離など)をしっかりして、その上で、今後のコロナのワクチンに関しましては、状況をみながら、私としての考え方を皆さんに提供して参りたいと思っております。

PCRはじめ、検査体制はまだまだ不十分ですが、こちらの情報も日々更新しながら、状況を皆様にお伝えできるように努めたく思っています。

作成:2020/09/09

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