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201028豊かさ・幸せを哲学する1 はじめに

僕のライフワークの基本理念は「人々の生活の豊かさや幸せに貢献する」である。医師であり、医療分野での活動が主になるから、「なるべく多くの人に安心を提供すること」と置き換えて、様々な活動を行ってきた。「知識は最強のワクチン」「身近な医療相談役としての主侍医の実践」「医療決断支援活動」「標準治療の考え方の普及」などをメインテーマとしての活動である。これらの活動の底辺に流れる思いは「安心の提供」である。豊かさや幸せの底辺的必要条件に「安心」があると思っていたからだ。

では「安心」という底辺の上に、どのようなことを構築していけば「豊かさ」や「幸せ」を人は感じるのだろうか?「幸福論」は、いつの時代にも出没し、出尽くしたようにも思えるが、永遠のテーマなのかもしれない。僕のライフワークの最終章として、「幸福論思想家」がある、といろいろな機会に述べてきた。いよいよ、そのまとめ的作業を開始したいと考えている。

「哲学する」とは、ここでは単純に「徹底的に考え続ける」ことと解釈してほしい。どうしても個人的な価値観で考えることになってしまうだろうが、多くの皆さんに共感していただけるような考え方を模索していきたいと考えている。「ああ、そうか!」「そう考えると楽だな」「そう考えることが正義だなあ」「考えることは面白いなあ」「豊かな生活を自分なりにプランしたいなあ」「幸せはすぐそこにあるんだなあ」などと言ったように感じてくれると有り難い。何を隠そう僕自身が「安心」「豊かさ」「幸せ」を求め渇望し、そのためにこそ考え抜いていく途上なのだから。

作成:2020/10/28

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