何人かの友人から、最近ブログのお更新を全然していないとお叱りを受けました。
日々、世の中で起きている事件や政治情勢や経済情勢などのニュースを見ていて、物申したいことだらけで、このブログの更新どころか、毎日書きたいことが山ほどありすぎて、ブログの更新をできていないという言い訳から始まります。
僕は、メンタル系の診療で、「潔癖癖の人の部屋は汚いことが多いんです。いつか徹底的に掃除をしようと考えているうちに部屋が散らかってしまっていることが多いのです」「いつか徹底的に」というのが問題です。そのいつかはなかなか来ないものです。
もう一つの言い訳としては、最近(と言っても1年ぶりですが、、、)の僕のブログは世の中の状況に関して、悲観的、批判的な内容が多くなっています。正直世界は残念な方向に向かっていると切実に感じているからです。
今年はいい話から書きたいなあ、と思っていました。
ところが3週間前に嫌な出来事が起きた話をしなければなりません。
僕の家から、歩いて神楽坂に行けるので、時折、妻と手頃で美味しいお店探しをしています。その一つに、ニンニク料理の専門店「H」という店があり、それこそ20年ほど前に一度だけ行ったことがある店が、数ヶ月前にテレビ番組の「マツコの知らない世界」に出ました。しまった、また行ってみたいと思っていたのに、これでしばらく予約は取れなくなると思いました。何回か電話しましたが、やはり満席ということが数回ありました。ただその時の応対の感じがとても良かったのです。隣で電話している妻の電話から漏れ出る対応を聞いていると。それで、その後も何度か予約を試みましたら、意外に早く取れました!大体、テレビで放映されて人気になった店は、ちっと高慢な態度になることが多くて、行かないようにしています。でも、電話での対応が良かったので、恐る恐る妻と二人で伺いました。ところが、数人いるスタッフの対応が、素晴らしく、偉ぶるどころか、とても爽やかで、どのお客さんにも心から気持ちよく接しているようにみえます。僕がシャレでいうところの「身から出たサービス」です。妻ともども、これは居心地がいいと、その後友人も誘って、何度か訪問しました。友人たちからも、料理の美味しさはもちろん、居心地の良さも大人気でした。
3週間前の夕方、ゴルフで疲れていたので外食を、と、妻とダメもとで2席空いていないかと電話してみると、6時から7時半までなら2席空いてますとのこと。妻と二人ですから、さっと食べてすぐ帰りますと、雨の神楽坂をお店に向かいました。いつもビニール傘を使うことが多いのですが、その時は、息子から誕生日にもらった傘(といっても決して高価なものではないのでしょうが、、、?)をさして。
店の扉を開けたところに傘立てがあり、そこに二人の傘を入れました。我々以外の傘はほとんどビニール傘でした。若いお客さんが多いんだな、と思いました。
そして、急いで料理を注文し、次のお客さんに影響しないようにとピッチをあげていたのですが、1時間ほどで、我々より先に帰る二人組のお客さんがいたので、我々より早く帰るなんて、あちらの席も先約があり焦って食べたのだなあと思いました。その30分後、約束通り我々も会計を済ませて帰ろうと傘を取ろうとしたら、ありません!ビニール傘しかないのです。店員さんに、そのことを告げると、「先に帰ったお二人が間違えたのですね。うちは、予約をいただいた電話番号を控えていますので、電話してみます」とテキパキと対応してくれました。「お電話していますが、出られないので、連絡つきましたら、電話いたします」とのことで、「大した傘ではないのですが、息子からの記念なので、、できればお願いします」とお店を後にしました。
翌日、お店の方から「電話を試みていますが、お出になられないので、メッセージを入れました。何らかの連絡があると思いますので、しばらくお待ちください。」丁寧な対応だなあと思いました。
ところが、それ以来連絡がなく3週間近く経ちました。傘をなくしたというより、せっかく感じの良いお店を見つけて、これから色々な友人と一緒に行きたいなあと思っていたのに、このまま有耶無耶になるのかな、そんなスタッフたちには見えなかったのに、もうあのお店どころか、前を通るのも心が痛むなあととても残念に思っていました。
その出来事から3週間ほど経ち諦めていた昨日の夕方、携帯の「H」の表示が出た呼び出し音に「やはり見つかりませんでした」の連絡かな、それでもきちんとけりをつけてくれる連絡だったら良い対応だなと思いながら電話に出ました。「寺下さんの電話ですか?傘が見つかりました。間違えたご本人も迷惑かけましたとお持ちいただきました!」と歓喜する声での電話でした。「感じの良いスタッフばかりの、今時珍しいお店だったので、連絡がないのでもう行かれないなと少しがっかりしていましたが、良かったです。」「涙が出るお話しです!」「郵便局留めで遅れますが」「いやいや近々予約してまいります」「うわー、ありがとうございます!」
3週間もかけて、お店のスタッフもいろいろ苦労したに違いないと推察しますが、このような神対応に頭が下がりました。
たまたま近くにいた友人も「さすが日本!良い話だ!」とニコニコ上機嫌に。
年寄りを脅したり殺害強盗する人間も出現するようになった日本。
でも、まだまだ良き日本も生きている。
日本のリーダーたち、本当によろしくお願いします。あなた方に未来がかかっていますよ。
作成:2025/04/21
