情報(ニュース)

検査について

200712 第3回オンラインMTG 島田眞路先生をお迎えして

2020年7月12日18時より、3回目のオンラインMTGwo開催しました。今回は、山梨大学学長島田眞路先生(鉄門S52卒)に特別参加していただきました。 予測通り大変盛り上がり、島田先生の熱弁を伺うことができました。日本の政府厚労省の対策の遅れに対する疑問と今後への不安が主題となりました。 「決定的治療薬やワクチンが不在の今は、検査の徹底と確実なトリアージを繰り返すしかない」という結びとなりました。   ...

「新型コロナウイルス感染症蔓延で思うこと─世界から遅れをとる日本の感染防御」渡辺晋一

私は国際協力機構(JICA)の依頼で、15年ほど前からタイの国立皮膚科研究所で講義をしている。そこでわかったことは、日本の医療は東南アジア諸国より劣っていることである。確かに日本は病院数や医師数も多く、医療インフラは発達している。そのため日本では貧しい人も医療を受けることができる。しかし問題は、医療の質である。実際に日本では専門家と称される人は多いが、本当の専門家は少ない。そのため日本では世界標準治療ではなく、日本独特の治療であることが多い1)。 今回の新型コロナウイルス感染症でも同様で、日本の感染防...

「感染拡大を防ぐために医療機関と老人介護施設に重点的検査を」渡辺晋一

日本では今のところ新型コロナウイルス感染症の拡大について「持ちこたえている」との専門家会議の発表が3月19日にあり、日本の医療は優れているからだと言う人がいる。しかし感染者を特定する検査をしないで、どうして持ちこたえていると判断できるのであろうか。治療法がないのだから検査しても仕方ない、というコメントを耳にしたが、これは公衆衛生が何であるかを知らない自己中心的な考えである。さらに検査をすると医療崩壊を招くとの意見が専門家と称される人からも出ている。しかしこれは検査と治療の区別ができない人の考えである。感...