Home

心療内科

1

男性の更年期障害

2026年01月05日

(総論)

元来、日本において、更年期とは女性の閉経前後の数年間という意味で使われてきました。その前後に起こる女性ホルモン減少によると思われる様々な症状を更年期障害と呼んでいます。最近では、男性においても同様の老年期に入る前後の時期に、男性ホルモンの急激な減少による様々な心身の症状が出現し、LOH症候群(男性更年期障害)と呼ばれ注目されるようになってきました。

(原因)

40歳を過ぎたあたりから、男性ホルモン(テストステロン)の分泌量が減少してくるのですが、急激に下がったり、心身の負担が重なったときに生活に支障が生じるような症状が出現します。加齢が主な原因ですが、誰でも発症するというわけではなく、職場や家庭での環境の大きな変化や精神的ストレス、過労、睡眠不足、生活習慣病なども発症に強く関係するといわれています。

(症状)

女性の更年期障害と同様に多種多様ですが、疲れやすい、めまい、睡眠障害、ほてり、イライラ、不安、抑うつ、筋肉量の低下、性機能の低下などの症状が出ることがあります。

(診断)

多彩な症状が特徴なので、問診を中心に症状と経過や生活環境などについて、詳細に聴取し、補助診断的に血液検査により、血中のテストステロン値を測定します。

(治療)

血中テストステロン値が低い場合は、女性更年期障害と同様に、ホルモン補充療法が選択されます。注射、貼り薬、内服などの方法があります。共通して大切なことは、規則正しい生活習慣への改善により、心身にかかるストレスを緩和することが基本的療法となります。

(生活上の注意)

本症は発症の個人差が大きいので、普段の生活の中でストレスを随時解消できる工夫をして、心身の安定に努めたいものです。そして、心身の不調に気づいたら早めに専門医を受診することも肝要です。本疾患の受診先は見つかりにくい可能性が高いので、かかりつけ医や心療内科、総合内科などにまず相談し、場合によりそこから専門医を紹介していただくのが適切かと思われます。

 

▲ページ上部へ戻る

秋バテ

2025年10月24日
(総論)
「夏バテ」は一般的に使われますが、それに対応するかのように秋口に体調を乱すことを「秋バテ」と呼ばれるようになりました。いずれも正式な医学病名ではありませんが、季節ごとによくみられる病状を表している言葉でもあります。「夏バテ」は暑さによる体温調節や自律神経の乱れから食欲不振などの胃腸障害や倦怠感という形で現れます。「秋バテ」は、その「夏バテ」が秋まで持ち越すことに加え、秋口の特徴である、気温や気圧の急な変化に順応できずにさまざまな体調不良をきたす状態を指します。
 
 
(原因)
さまざまな理由が考えられますが、「夏バテ」により体力が弱っていることと、急激な気温や気圧の変化(主に低下)に対し、心身の安定を保つ働きを持つ自律神経がスムーズに対応できずに不調をきたすことが原因と考えられます。秋は一年の中でも活動が活発な時期であり、夏休みモードからの切り替えについていけないことも影響するかもしれません。特に、最近では猛暑が秋口まで続き、その後急激な気候の変化が起こり、快適な秋の気候の期間が短くなっていることも「秋バテ」が増えた原因とも言えます。
 
 
(症状)
「夏バテ」は食欲低下を中心とした胃腸障害やだるさ、疲労感が中心となりますが、「秋バテ」も同様な症状に加えて、自律神経の乱れによる、めまいやのぼせ、不眠、気力低下など多彩な症状が出て、活動の増加に心身がついていけなくなります。
 
 
(診断)
他のはっきりした疾患による症状でないかどうかの鑑別診断が大切になります。安易に「夏バテ」「秋バテ」で片付けてしまうと、ガンや糖尿病など重大な病気が隠れていることを見落とすことがありますので、じっくりと経過を見てくれる医師と相談しましょう。
 
 
(治療)
健康管理の基本である、規則正しい生活と、十分な休養、睡眠、適度な運動を心がけることが大切です。放置していると胃腸障害の悪化やメンタル疾患など本格的な病気に発展してしまうこともあります。
 
 
(生活上の注意)
基本的な健康管理として、快食快眠快便を保つように心がけ、暴飲暴食、夜更かし、運動不足にならないよう留意することが大切です。いつもとは違った症状が長く続く場合は早めにかかりつけ医に相談しましょう。
 

▲ページ上部へ戻る

春の睡眠障害(不眠)

2025年04月25日
(概説)
不眠を訴えて受診される患者さんは、頻度としては大変多い部類と言えます。不眠の原因は多彩で複雑ですが、気候や騒音など外的要因もありますが、ストレスをはじめとした心理的要因は最も多い原因と考えてよいでしょう。その意味で、春は社会人にとって入社や転勤、学生にとっては入学などが多く、転居を伴うこともしばしばで、なにかと心理的負担が多くなります。また花粉症も多い時期でもあり、不眠を訴える患者さんは増加する傾向にあります。春の不眠に特別な診断や治療法があるわけではありませんが、睡眠は、脳の休養に必須でもあるので、この機会に不眠の基本について勉強をしておきましょう。
 
 
(症状、診断)不眠の状況には、大きく分けて3つのパターンがあります。寝つきが悪いという「入眠困難」、夜中に目が覚めてしまうという「中途覚醒」、極端な早朝に目が覚めてしまうという「早朝覚醒」の3通りです。主にどのパターンの不眠に悩んでいるかで、治療法も若干変わってきます。適正な睡眠時間は、年齢や個人個人によって異なりますが、幼少期には9時間近く、青年期は8時間、成人期から中年期にかけては7時間、壮年老年期には6時間から7時間を目途に、日中に過度な眠気が生じない自分にとっての適正な睡眠時間を把握しておくのがよいでしょう。
 
 
(治療)主に生活指導(睡眠衛生指導)と薬物治療があります。安易に薬物療法に頼るのではなく、自分の生活を見つめなおして、不眠の原因を把握したうえで、時には薬物の助けを借りるという考え方が大切だと著者は考えています。
生活上の留意点を列挙してみます。まずは、規則正しい生活(特に食事)、定期的な運動習慣、自分の適正な睡眠時間の把握、そのうえで就眠時刻ではなく起床時間を一定に保つ、寝る直前にはスマホやパソコンの作業を控える、禁煙は当然ですが、睡眠時間前のカフェインや睡眠直前の寝酒を控える、昼寝は取るとしても2、30分程度に、などを基準に自分の生活にあった決め事を定めておくとよいでしょう。
生活改善だけでは不十分な場合は、薬物治療を併用することになりますが、近年睡眠薬の開発が進み、その選択肢が増えています。自分に合った薬物を主治医としっかり相談しながら選んでいくことが肝要です。最近では、睡眠中に呼吸が一時的に止まる睡眠時無呼吸症候群の方が少なくないことが分かり、睡眠障害の原因のひとつになっていることもあります。ご家族の方からいびきや呼吸の停止を指摘されている人は、かかりつけ医と相談するようにしましょう。
 
 
(その他の注意事項)不眠はありふれた症状、病気ですが、思わぬ病気が隠れていたり、
改善が必要な環境があったりしますので、安易に考えないようにしましょう。また、逆に気にしすぎることによって不眠を悪化させることも多いので、信頼できるかかりつけ医と二人三脚で対策していくことが望まれます。

▲ページ上部へ戻る

季節性情動障害(冬季うつ病)

2025年01月06日
(概説)
特定の季節にうつ症状を繰り返す疾患で、秋から冬にかけてみられる冬季うつ病と春から夏にかけてみられる夏季うつ病があります。どちらも概日リズム(昼夜の時間)の変化に伴い発症しますが、日本では冬季うつ病が多くみられます。病状や発症時期、予後などは多彩で、原因も遺伝的素因や自然及び社会的環境因子が複雑に絡んでいると考えられています。比較的若年者や女性に多い傾向があるようです。
 
 
(症状)
過眠、食欲増進、体重増加がみられることが多く、睡眠リズムが遅いほうにずれ、就眠困難とともに起床が辛くなります。うつ気分の出現は、典型的なうつ病は午前中に多いのに比べて、午後から夜にかけて不安感、抑うつ感が出現、増強していきます。
 
 
(診断)
詳しい病歴の聴取により、一定の季節に症状が出現するという特徴と、睡眠リズムのずれが必発であるということなどから診断が推定されます。症状が強い場合は、双極性障害などとの鑑別診断も重要ですので、専門医の受診が必須です。
 
 
(治療)
高照度光療法が効果的とされています。早朝に強い光を1,2時間照射することを、原則として1,2週間以上毎日続けることが必要なため、通院に時間がかかる方には、実情としては実施困難なことが多いようです。そのような場合には、自宅でもできる生活指導(日光を浴びる散歩、部屋の明かりの工夫など)を受けることが大切です。補助的に、不安や睡眠障害など症状に応じた薬物が使われます。職場や学校での活動に支障が出るなどの社会的困難がみられる場合は、特に継続的な支持的心理療法が望まれます。
 
 
(その他の対策)
季節により症状が軽いか、時には無いこともあり、本人も周囲の人も、病気であるという認識が低くなりがちです。そのため、家庭や職場などで病気としての理解が乏しくなり、人間関係に乱れが生じ辛くなることも少なくありません。本人は病気という自覚のもとに根気よく治療を行い、周囲の方は理解と支持を示すことが肝要でしょう。

▲ページ上部へ戻る

心因性発熱

2024年05月23日

(概説)

発熱は最も多くみられる症状の一つです。発熱で来院される患者さんのほとんどは、何らかの感染症が多くを占め、次に膠原病を代表とする非感染性炎症疾患、内分泌疾患などが続きます。それらの診断がつかない場合に、いわゆる除外診断として本症を疑い、ストレス状況などの問診を深めることになります。一線の診療現場では、感染症や膠原病などの症状や検査結果の異常もなく、また、解熱剤の効果もない発熱が続く患者さんを診ることは少なくありません。その発熱のメカニズムは特定できませんが、体温中枢のセットポイントが一時的にずれたり、自律神経の失調によるものなどが推定されています。昔から「知恵熱」と言われているのも本症の一つでしょうが、それこそ先人の知恵でしょうか?

(症状)

多くは37℃台程度の微熱のみがみられることが多いですが、時には38℃を超える高熱が出ることもあります。熱以外の症状は乏しいことがむしろ特徴で、全身状態も良好なことが多いです。詳しい問診をすると、環境の変化や、生活上のストレス要因が疑われることが本症のポイントとなります。

(診断)

概説で述べたように、感染症やそのほかの炎症性疾患や甲状腺機能亢進症などを除外することにより、本症を疑います。血液検査でも炎症反応がなく、解熱剤が効かないことも診断の目安になります。生活上のストレス要因などの詳細を聴取することも大切です。時に薬剤性の発熱もありうるので、服薬内容のチェックも重要です。

(治療、対策)

発熱以外の症状がなく、上記の除外診断がなされたら、過度の心配をせず、1、2ヶ月やそれ以上の長期的観察をしましょう。その間に、ほかの症状が出現し、診断がつく場合もありますので、内科などで経過観察の診療を受けましょう。半年、1年後に気がついたら平熱に戻っていたということもよくあります。体温は個人差もあり、1日に1℃くらいの変動はありますので、日頃から自分の体温状況も把握しておくことが基本的な心がけと言えましょう。

▲ページ上部へ戻る

自律神経失調症

2023年10月25日
(概説)
「自律神経失調症」という言葉は、耳にすることが多いのではないでしょうか?しかし「自律神経」とはなんですか?と聞かれるとはっきりとは説明つきにくいかもしれません。我々の身体の神経は全て脳から始まり、身体中に張り巡らされていて、筋肉を動かす命令を脳から端々まで運び、五感と呼ばれる感覚の信号を脳まで伝える役割があります。もう一つ重要な役割は、様々な臓器の働きの調整を行なうことで、こちらは自分の意思と関係なく自動的に働いているため「自律神経」と呼ばれます。活動を促進する「交感神経」系と抑制する「副交感神経」系が絶妙なコンビを組んで生命活動のバランスをとっています。これらの働きが、なんらかの原因でバランスが悪くなった状態を「自律神経失調症」と呼びます。本来は、病名というより「症候群」という位置づけにある言葉ですが、原因疾患が不明不詳である場合などに病名として使われることがあるようです。また、小児では、不登校の原因の一つともなる「起立性調節障害」と呼ばれる病態もありますが、詳細は他書に譲りたいと思います。
 
(原因と症状)
ストレスや過労、不眠などが原因となったり、女性の更年期障害などホルモンが関与するもの、またうつ病や神経症など他の精神疾患が原因となる場合があります。自律神経は様々な臓器と関与するので、症状も、めまい、動悸、ふらつき、のぼせ、頭痛、頭重感、肩こり、食欲不振、吐き気など多彩で、総称して不定愁訴と呼ばれます。
 
(診断)
原因となる疾患を検索することが重要です。専門医による面談の上、検査計画を立てることが大切です。
 
(治療)
原因疾患が判明した場合は、その治療を優先します。不安が強い場合や不眠などがある場合は薬物療法も勧められます。自律訓練法と呼ばれる、リラックスや自律神経を鍛えるという手法は治療や予防的にも全ての方にお勧めしたいです。
 
(生活上の注意)
普段からストレスを溜めない工夫を生活に取り入れ、規則正しい生活を心がけることが何よりです。前述の自律訓練法も日頃から実行することもお勧めです。不定愁訴が長く続くときはためらわず専門医を受診することも肝要です。v

▲ページ上部へ戻る

適応障害

2023年07月25日
(概説)
就職や結婚や進学などの社会環境上のストレス要因が生じると、誰しもなんらかの心理的(ストレス)反応が出現します。これは、外界からのストレスに対して適応するための必要な反応です。しかし、ストレス要因が過剰であったり、個人のストレス対応力が低かった場合に、通常予想される以上の心理的反応のために、それぞれの社会環境に応じた行動の障害が生じます。このような状態を適応障害と呼びます。
 
(症状)
不安、抑うつ、焦燥、イライラなどの精神症状、不眠、食欲不振、頭痛、腹痛、便通異常などの身体症状、朝起きられない、遅刻、欠勤や不登校、過剰飲酒や喫煙などの行動異常が生じます。その結果、引きこもりやうつ状態にまで進展することがあります。
 
(診断)
上記症状が、明らかなストレス要因が発生してから、3ヶ月以内に出現し、予測以上のストレス反応が見られ、欠勤や不登校などの社会的行動障害が見られることが特徴です。原因となるストレス要因が解消されれば6ヶ月以内に改善されることが多く、他の精神疾患が存在しないことも診断のポイントとなります。
 
(治療)
まずは、原因となっているストレス要因を軽減することが重要です。患者さんが適応しやすいように環境調整することが望ましく、場合により休職や休学も検討します。また、できれば、そのためのカウンセリングも行います。精神症状や身体症状に対して、必要に応じて精神安定剤や抗うつ剤などの薬物を使用する場合もあります。
 
(家族や同僚などへのアドバイス)
普段から、ストレスを溜めないような環境作りを心がけ、いつもと違うと感じた時は、気軽な相談相手となってあげることが予防的に肝要です。日頃から良好な人間関係を幅広く有しておくことが専門医以上に価値あり、と言っても過言ではないと思います。とは言っても、異常を感じた時は早めの専門医受診が、こじらさないためにも重要です。

▲ページ上部へ戻る

起立性調節障害

2019年10月28日

(概説)

思春期に好発する自律神経機能不全であり、立ちくらみ、失神、朝起き不良、倦怠感、無気力、動悸、頭痛、食欲不振、顔色が悪いなどが主な症状です。以前は、思春期の一時的な自律神経障害や低血圧気味の体質、という程度に考えられていましたが、最近では重症型も存在し、不登校や引きこもりの原因の一つでもあるとのことが明らかになり、本疾患の重要性が唱えられています。学会による診断治療ガイドラインも刷新されるようになり、最近では2015年に改定されています。世界的にみても、特に日本での研究が進んでいるようです。専門家の間で起立性調節障害は、その英語の頭文字をとって「OD」と略されて使われます。

(原因、症状、診断)

根本的原因は不明ですが、身体的要因と心身的要因が重なり合っていると考えられています。軽症も含めると中学生の1割程度が本症に含まれるとの報告もあります。診断は、まず原因となる他の身体的疾患を除外することが大切です。その上で、上記の主な症状が3つ以上か、2つの強い症状があれば本疾患を疑います。その上で、「新起立試験」と呼ばれる検査を行い、4つのサブタイプ(起立直後性低血圧、体位性頻脈症候群、神経調節性失神、遷延性起立性低血圧)の判定を行います。

(治療)

家族や学校からは、怠けなど気持ちの問題と解釈されやすく、本人と保護者の関係性が悪くなることが多いので、きちんと診断を行い、本疾患であるならば身体的病気であることの理解を深めながら接することが大切です。起立時の動作はゆっくりなどの注意事項や十分な水分や塩分の適切な摂取、定期的な運動(歩行)や十分な睡眠などが大切なことは言うまでもありません。

それでも改善されない場合は血圧を調整するような薬物を使用します。認知行動療法などの心理療法も有効です。

(生活上の注意)

保護者や学校関係者が本疾患のことを十分に理解し、慎重に見守ってあげることが何よりも重要です。

▲ページ上部へ戻る

偏食

2016年11月02日

IMG_4706.JPG

 NKH「健康ライフ講座」日本機械保線株式会社社内報

 カルテ62 <偏食外来、総合診療科、心療内科など>

 2015/10

 


(総論)

今回は「偏食」というテーマを頂きました。いつもの医学的病名ではありませんので記載方法が異なりますが、健康管理においてよく使われる言葉ですので、解説にチャレンジします。多くの辞書を調べてみましたが、平均した意味合いは「好き嫌いにより特定の食品を食べなかったり、または特定の食品ばかりを多量に食べるなどの偏った食生活様式」となります。子供の頃のしつけや生活環境や時にトラウマなどにより形成される場合が多いのですが、最近では大人になってから形成される偏食も問題になっています。偏食は、文字通り偏った栄養摂取につながり、様々な病気の原因や引き金にもなりえます。テレビなどのマスコミで、ダイエットや健康増進や病気治癒のための極端な食事法が紹介されると、街のスーパーではその食材が売り切れることもあります。幸い長続きしないので、偏食に進むことは少ないのですが、中にはそのことを信奉するあまり偏食状態となります。社会的要因による偏食と言えるでしょう。「炭水化物を取らないダイエット」など、専門家の間でも意見が対立する食に対する考え方があり、結論が出るのにまだしばらくの年月がかかりそうです。

(対処)

総論でも述べましたが、「病気の原因となるようなほどの偏った食生活」であるのか「好き嫌いが多少あるが、栄養バランスは取れている食生活」であるのかの見極めが大切です。前者の場合は、もちろん補正していくべきでしょう。原因に精神疾患が関与している場合は、精神科医の指導が必要になるでしょうが、成長期に形成された偏食では、家庭での調理などにもまめな工夫が必要でしょう。専門家に相談できる場所や機会が用意されていないのが現状ですが、管理栄養士などが常駐する病院に相談するのも一法です。

「好き嫌いにより偏る」

のも、人間らしい行動なのでしょうが、「バランスをとる」というのも人間らしい行動となることを認識してはいかがでしょうか。

▲ページ上部へ戻る

多汗症

2015年07月27日

 150727_NKH106_№57_takanshou.jpgNKH健康ライフ講座」日本機械保線株式会社社内報  №106

 カルテ57  皮膚科、心療内科

 2015/7/27

 

 


 

〇概要〇

精神的負荷や温熱、辛い味などの負荷がかかった時などに、生活に支障をきたす程度の大量の発汗が手足や腋の下、顔などに生じる状態を原発性局所多汗症と呼んでいます。感染症や内分泌や神経の病気で起こる続発性多汗症と区別されます。一般に汗が多くて困っているという方は前者の状態と言えます。原因ははっきりしませんが、自立神経の過敏な反応と考えられます。

〇症状〇

軽症の場合は、単に「汗かき」という程度ですが、症状が強い場合は、生活に支障が出る程度の大量の発汗が生じます。その結果ワキガやあせもが生じてしまうこともあります。

〇診断〇

病状では診断は容易につきますが、基礎疾患が存在する続発性多汗症ではないかどうかの鑑別が必要です。疑われる病気があれば、血液検査やCTやMRIなどの画像検査が必要なことがあります。

〇治療〇

「原発性局所多汗症診療ガイドライン」という標準的な治療の指針があります。第1選択として、20%塩化アルミニウム水溶液を塗布することが推奨されています。また手足に対しては患部を水道水に浸した状態で微弱電流を流し、水素イオンで細胞へ働きかける「イオントフォレーシス」という治療もされています。第2選択肢としボトックス( A型ボツリヌス毒素製剤 )の局所麻酔も保険適用となりました。最終的手段としては交感神経遮断術も試されることがあります。

〇生活上の注意〇

常にタオルを携帯し、まめに汗をふくことになります。また精神的負担をなるべく軽減するように生活設計を行い、各種リラックス法なども取り入れるとよいでしょう。

▲ページ上部へ戻る

不眠症

2011年01月22日

   

 

カルテ39

心療内科、精神科

不眠症

NKH「健康ライフ講座」№88

 2011/1/14

日本機械保線株式会社 社内報


国民の2割以上が悩んでいると推定される「不眠症」 。原因となる疾患が潜んでいる場合もあり、軽視は禁物です。


○解 説○

 睡眠に対する悩みは個人差が多く、したがって「不眠症」という定義も難しいのです。しかし、何らかの睡眠障害があると思われる頻度はかなり高く、少なく見積もっても人口の2割以上だといわれています。また、この不眠は加齢とともに多くなり、高齢化現象を抱える日本にとっても真剣に考えていかなければならない病態ともいえるでしょう。

○症 状○

不眠症のタイプは「入眠障害」「熟眠障害」「中途覚醒」「早朝覚醒」に分けられます。「中途覚醒」と「早朝覚醒」は一緒にして「睡眠維持障害」と分類されることもあります。それぞれはその名前から容易に理解されると思います。「入眠障害」は、いわゆる寝つきが悪いと称されるもので、一番多いタイプです。「熟眠障害」は、ある程度の時間は眠れているが「眠った気がしない」と感じるものです。ストレスによる不眠に多いタイプです。「中途覚醒」「早朝覚醒」は、朝早く眼が覚めてしまい、その後寝つけないというもので、比較的高齢者に多くみられます。熟眠感があって、日中の生活に支障がなければ問題ないことも多いものです。

○診 断○

症状から診断は推定されることが多いですが、他の原因がないか探索する必要があります。他の原因としては、精神障害やアルコールや薬物依存、睡眠時無呼吸症候群などに代表される身体疾患などがあります。これらの原因があっても、「不眠症」の診断はつくことにはなりますが、治療方針が違ってきます。

○治 療○

まず、原因となる基礎疾患があれば、その治療を並行または優先させることが大切です。自律訓練法などの心理療法を併用すると効果的ですが、特に不眠で病院に来るほど悩んでいる場合は、即効性のある薬物療法を行うのが一般的です。睡眠薬は開発が進み安全性が高まっていますが、副作用や依存性の問題もあるので、主治医と相談しながら、こまめな匙加減をすることが肝要です。

○生活、予防上の注意○

何よりも規則正しい生活が重要です。我々人間は、本来の日内リズムが存在し、覚醒と睡眠のリズムをコントロールしています。脳の松果体に存在するメラトニンがその重要な役割を担っているということは有名ですね。また、最近では細胞レベルにおいても、時間をコントロールしたり時間に制御されたりするメカニズム(時計遺伝子)があるらしいことが分かり注目されています。それらを正常に機能させるためにも、規則正しい生活は必須ということになります。職業上、深夜勤務が頻繁にあったり、海外出張等で時差をさけられない方は、昼間、日光による明かりを十分に浴び、十分な運動を生活の中に取り入れ、体内時間のズレをまめにリセットするよう心掛けることが大切です。

 

▲ページ上部へ戻る

パニック障害

2009年09月30日

NKH84.jpg

NKH「健康ライフ講座」日本機械保線株式会社社内報

カルテ35<精神科、心療内科>パニック障害

2009/9/30

 


急に息が詰まる感じと、このまま死んでしまうのではないかという恐怖-。
「パニック症候群」の原因は過度のストレス。生き馬の眼を抜くという芸能界での羅患も多く、ワイドショー等で取り上げられることがある身近な病気です。

(概説)

不安障害と呼ばれる一群の疾患の中に位置づけられる病気です。中心になる症状は激しい不安とそれに伴う多彩な身体症状であり、循環器系の救急外来など他の専門科を受診して検査の結果異常はないというケースが多く見られます。実際、東京都などの救急出動の原因となる疾患の上位を占めていると言われています。

(症状)

ある日突然発作は起こります。動悸、息苦しさ、胸痛、発汗、ほてり、手足の震え、めまい、非現実感、狂ってしまうのではないか、死んでしまうのではないか、しびれ感などの症状が突然出現します。最初の発作以降は、予期不安といい「また発作が起こるのでないだろうか」という不安が続くようになります。これが本疾患の中心的な症状と言えます。多くの人は「地下鉄」「高層ビル」「エレベーター」「映画館」などすぐには逃げ出せないところを嫌い、ひどい場合はそこに行けなくなります。これを「広場恐怖」と呼んでいます。

(診断)

病状経過や症状から専門医の臨床経験から比較的容易に診断されます。心電図などの身体的検査でなにも異常がでないことも本疾患の診断の助けとなります。最初の発作の時に、睡眠不足などの慢性疲労があったり、元来用心深いなどの性格も影響はします。

(治療)

パニッック発作を消失させ、予期不安を解消させることが治療の目的となります。従来はアルプラゾラム(商品名:ソラナックス、コンスタン)というベンゾジアゼピン系抗不安薬が特効薬として使われていましたが、最近ではそれに加えて、他の抗不安薬やSSRIとよばれる抗うつ剤に属する一連の薬剤も使われます。いずれも専門医により経過を観察しながら薬の匙加減をしていくことが重要です。精神療法としての認知行動療法は、他の精神疾患と同様とても重要ですが、日本では、保険制度や経済的な理由などから普及していないのが現状です。

(生活、予防上の注意)

癌と同じく早期診断早期治療が重要だと考えています。また、予防的行動として、物事に固執せず、ストレスをためず、オーバーペースにならないように日頃の生活リズムをコントロールすることが大切です。認知心理学の勉強をするのも良いことだと思います。

▲ページ上部へ戻る

うつ病

2007年01月15日

 

 カルテ25

精神科 心療内科

うつ病

NKH「健康ライフ講座」№73

2007/1/15

日本機械保線株式会社 社内報


統合失調症(旧称:精神分裂病)とともに躁うつ病、うつ病が従来から精神病の代表とされてきました。特に内因性うつ病として脳腫瘍など脳の器質的病変や、過度のストレスによる心理因子が働いて生じる心因性うつ病などと区別されていましたが、最近では気分障害という大きな分類としてまとめられるようになる傾向がありあmす。WHOの調査によれば、有病率は人工の3~5%となっています。また、生涯のうち5~25%の人がこの症状を体験するとも言われている頻度の高い病気といえます。


○症 状○

 抑うつ気分、意欲の低下、生活の活動の低下、悲観的な思考障害、心理的要因による身体障害などに分類されます。具体的には憂鬱感、喜びの消失、判断力の低下、不眠、食欲低下、自殺念慮などがあります。


○診 断○

 病状頚経過や症状から診断されます。精神科専門医の間で使われる診断基準があり、その項目をどの程度満たすかによって客観的に診断されます。程度が軽度な場合は「気分変調性障害」と診断される場合もあります。

○治 療○

 一般に日本の外来診療では、抗うつ薬を中心とした薬物療法が中心となります。従来からの三環形四環形抗うつ薬に加えてSSRIと呼ばれる新しいタイプの薬も使用されるようになり、うつ病治療の幅が広がりました。また、睡眠導入剤や抗不安薬(安定剤)なども適宜組み合わされて処方されます。

 重症な場合は電撃療法という治療が行われることもあります。また、認知療法という心理療法が再発防止も含めて注目されていますが、治療に多大な時間を要し、訓練を受けた専門家も未だ少なく、日本の保険医療の中ではまだ一般的ではありません。

○生活、予防上の注意○

 癌と同じく早期発見・早期治療が重要だと考えます・また、予防行動として、物事に固執せず、オーバーペースにならないように日頃の生活をコントロールすることが大切です。認知心理学の勉強をするのも良いことだと思います。

▲ページ上部へ戻る

五月病

2005年05月25日

カルテ18

精神科・心療内科

五月病

NKH「健康ライフ講座」№66

2005.5

日本機械保線株式会社 社内報


新入生が新しい環境の変化に馴染めずに、知らず知らずのうちに自分の殻の中に閉じこもり心のスランプになってしまう状態は5月病としてよく知られています。近年、学生の五月病は減り、代わって、職場環境の激変する現代を反映するように社会人に同様の症状が多く認められるようになりました。


原因

五月病は医学用語ではないため、決まった概念や定義があるわけではありません。
医学的には「適応障害」と診断され、新入生や新入社員に限らず、また五月に限った病気でもありません。例えば初めての1人暮らしや、新しい人間関係についていけない、期待していた仕事や新生活と現実のギャップについていけないなど、新たな環境に適応できずに、そのことへのあせりが強いストレスとなって生じると考えられます。
新しい生活に夢中に取り組む間はよいのですが、それがひと段落する5月・6月頃lこ、緊張感からの解放や新生活への失望などがきっかけとなり、知らず知らずに蓄積された心身の疲れが出て無気力な状態を認め、重症の場合にはうつ病へと進展することがあります。

本人の性格も大きな因子で、同様のストレスに対して負担になってしまう人と、うまく乗り越えられる人とがいます。

症状

精神的には、やる気が出ない、なんとなく気持ちが落ち込む、イライラする、不安感などが認められ、身体的には睡眠障害、疲労感、頭痛、めまい、動悸などが挙げられます。疲れているのに眠れず、意欲や食欲が減退し、人間関係もうまくいかずに自己嫌悪に陥り、何とかしなければと焦る程に悪循環にはまり、放置して重症化すると最後には死んでしまいたいなどと考えてしまうこともあります。

診断

自覚症状からほとんどの場合は診断が可能です。中には消化器症状(食欲不振、下痢、腹痛など)や感染症(長引く風邪症状など)といった身体症状が前面に出てストレスが原因であることの判断が遅れてしまうこともあります。

治療と対策

もともと真面目で几帳面、完璧主義な人がかかりやすいと言われています。ストレスの管理はもちろんですが、ライフスタイルや価値観、夢などについてゆっくり見つめ直し、新たな目標や関心を見つけることが気持ちの切り替えになります。それでも症状が改善しない場合は、早めに医師に相談しましょう。躊躇することの多かった精神科の受診(メンタルケア)も、現代では知的な社会人の常識となっています。

▲ページ上部へ戻る

PTSD

2005年05月15日

NKH68.jpg

NKH「健康ライフ講座」日本機械保線株式会社社内報

カルテ20<精神科・心療内科>PTSD

2005/10/15

 


大地震やテロや大事故が起こるたびに、このPTSDという病気がマスコミなどで取り上げられ、言葉だけはなんとなく知っている方も多いと思います。日本語では「外傷後ストレス障害」と言います。大きな恐怖や破局的な出来事を体験した後、時間がたっても病的な心身の反応が長く続く状態です。出来事のショックが余りにも大きい場合と、個人のストレス過敏性が強い時にこの状態になりやすくなります。

(原因)

異常で怖い出来事を体験すると、誰でも心身が乱れ不安定になります。そして時間の経過と共に心身の安定を取り戻していくものです。しかし、出来事が脅威的であったり個人の感受性が高すぎる場合、恐怖の体験記憶が固定化され、心身の不安定が持続します。記憶や恐怖を感じる脳に障害が起き、脳内ホルモンの分泌や作用の異常が起きるために生じるとされています。

(症状)

フラッシュバックといわれる恐怖の出来事をありありと思い出したり悪夢でうなされるなどの再体験症状、睡眠障害などの覚醒亢進症状、類似する体験を避けたり恐怖を体験した場所などに近づけない回避症状などが主な症状です。こういった症状が一ヶ月以上続く場合この病気が考えられることになります。体験直後は症状がなく、数週間後に症状が出現することもあり、後者のほうが治療が困難になる場合が多いようです。

(診断)

症状の経過をみながら診断することになります。マスコミなどでこの病気が有名になりすぎたために、過剰な診断を招くこともあり慎重な経過観察が望まれます。他の精神疾患を既に有していたり、社会活動に支障が無い場合は本疾患の診断は除外されます。

(治療)

薬物療法と心理療法が主な治療法です。対症的に抗不安薬や睡眠導入剤を用います。またSSRIと呼ばれる一群の薬物が第一選択剤となっていますが、PTSDとしてはまだ日本の保険の適用になっていません。心理療法としては支持的カウンセリング、認知行動療法などがありますが、最近ではEMDRと呼ばれる眼球運動による脱感作と再処理法が試みられています。

▲ページ上部へ戻る

過敏性腸症候群

2004年10月25日

カルテ16

内科・心療内科

過敏性腸症候群

NKH「健康ライフ講座」

2004.10

日本機械保線株式会社 社内報


過敏性腸症候群は、レントゲンや内視鏡などの検査で腸の炎症や腫瘍など、異常が無いにもかかわらず下痢や便秘といった便通異常を繰り返す、腸が正常に機能しない疾患です。現在のストレス社会で増加が注目されています。

原因

身体的な疲労や精神的ストレスが引き金となり、腸の運動機能や分泌機能が高ぶって下痢や便秘が起こると考えられます。

症状

下痢、便秘、腹痛、膨満感などで、主となる症状によって下痢型、便秘型、便秘と下痢を繰り返す下痢便秘交替型に分類されます。症状は、精神的要素が強く排便によって軽快する強い腹痛が特徴で、朝起きてすぐや朝食後、出かける前、電車の中などで頻回に便意があります。1回の便の量は少なく、残便感や不快感が残ることもあります。女性にやや多く、男性には下痢型、女性には便秘型が多い傾向があります。また、不安、過敏、抑うつなどの精神症状が出ることもあります。

診断

癌や潰瘍性大腸炎といった他の病気が腸に無いこと、下痢や便秘、排便により軽快する腹痛の症状があること、症状が3ヶ月以上繰り返し起こるといったことから診断されます。

治療と対策

もっとも重要なのは、生活環境やライフスタイルの改善です。過労や精神的ストレスを避けて、規則的な食事や生活リズムを整え、じっくりとセルフコントロールしていくことが必要です。

症状のかいぜんには時間がかかりますが、症状の完全な消失を求めるよりも症状があってもやっていけるという受け入れが大切です。下痢、便秘、腹痛などの症状に対しては、対症療法として消化管の運動を調整する薬や漢方が使われます。うつ病やパニック障害を合併していることもあり、抗不安薬なども併用されます。自律訓練法の指導により不安、緊張を軽減させたりカウンセリングにより原因となっている精神的ストレスの解消を試みることも有効で、1人で抱え込まずに相談相手をもつことが重要です。

▲ページ上部へ戻る

自律神経失調症

2002年05月25日

カルテ6

心療内科

自律神経失調症

NKH「健康ライフ講座」

2002.5

日本機械保線株式会社 社内報


「自律神経失調症」という言葉は、-般の方にとっても馴染み深い名前でしょう。医師から告げられる診断名として比較的多いのですが、つかみ所がない病名でもあります。

脳からの命令が全身に通じる神経には大きく分けて2種類あり、自分の意志が支配する「随意神経」系と脳が自動的に支配する「自律神経」系とがあります。

そして、この「自律神経」には、一般に活動を促進する「交感神経」系と抑制する「副交感神経」系があり、普通、両者が上手くバランスをとり生命活動を支えています。

何らかの原因で、この「交感神経」と「副交感神経」のバランスが悪くなった状態を「自律神経失調症」と呼びます。

原因

過度なストレスや生活習慣の不摂生、更年期障害などによるホルモンの乱れ、神経症やうつ病の初期症状としてなど、原因は多彩です。

体質的に「自律神経」が不安定な人もいます。

症状

「自律神経」は多くの臓器をコントロールしていますから、多くの症状がみられます。

代表的なものとして、動悸、めまい、のぽせ、冷や汗、頭痛、頭重感、不眠、食欲不振、肩こりなど。多彩なので、総称して「不定愁訴」とも呼ばれます。

診断

診断は困難なことが多く、「除外診断」といって、それぞれの症状を起こしうる他の病気を1つひとつ否定することが先決になります。

「自律神経失調症」の原因となる基礎的疾患があれば、そちらの治療を優先します。他の疾患がなければ、総合的な診断として本症を疑います。

対策

心身の休養が大切ですが、専門家によるカウンセリングや自律訓練法の指導を受けると良いでしょう。場合により精神安定剤、睡眠導入剤、自律神経調節剤などの薬物を併用することがあります。

対策としては、日頃からストレスをためずに発散するよう心掛け、生活のリズムを整えておくことにつきます。特に、睡眠不足にならないよう注意しましょう。気になる症状があれば、早めに「心療内料」などの専門医にかかりましょう。相談し安心することは、予防や早期治療の意味でも大切です。

▲ページ上部へ戻る

1