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200419透析患者さんの診療をしています 保坂義雄医師

小生は現在柏市の民間病院で透析センター長をしています。透析患者さんはhigh risk patientで糖尿病や心血管系等の合併症も多く見られます。日本透析医学会の発表では4月17日現在の感染者数は47名で死亡は4名となっています(死亡率8.5%)。ECMO使用者は2名、人工呼吸器使用者は5名です。対策の会告も発出されていますが透析という特殊な状況下ですのでここでは割愛しますが、医学的な関心としては体外循環抗凝固剤として使用されるフサンの対コロナ有効性が示唆されていますのでヘパリン使用者との比較ができれば科学的エビデンスになるかも知れません。またBCG既接種者と非接種者との比較も同様です。対象となる母集団が透析患者さんという限定され個人特定されている要素から成っている所が大きな特徴と言えます。海外では腎移植が盛んで反面透析療法の体制が不十分のため日本の強みという点でも特筆できるように思います。

因みに日本におけるCOVID-19は、1月28日指定感染症(感染症法)及び検疫感染症(検疫法)の政令が公布され1月31日のWHO緊急事態宣言を受けて翌2月1日に施行されています。SARSやMERS等の二類感染症と異なり無症状病原体保有者への適用が規定されています。序でながらSARSをCOVID-02、MERSをCOVID-12と名付けては如何かと思っています。

'20-4-19 保坂義雄

 

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