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200501常時暫定型標準治療策定の提案 寺下謙三

医療決断支援活動を生業として、医療判断学という概念を慶應大学で10年間特設講義を行い、その考え方を広めることも任務としています。そんな中、「標準治療」という考え方を重視しています。現在の医科学的知見の中で、科学的根拠のある治療の中でも、上位に位置し、多くの医師から支持を受けている治療ということになります。もちろん国ごとに異なったりしますが、概ね基本線は一致します。しかし、時間軸で見ると、意外と揺れが大きく、ある先生は「標準治療やガイドライン自体の半減期は数年レベルだ」とも言われます。確かに、40年前は当たり前のように行われていた輸血の方式は、今ではとても考えられませんし、その頃は絶望的だった白血病の多くは治るようになっています。

COVID19は、未知の感染症で、しかも世界的に待ったなしの危機状況にあります。でもこんな時こそ標準治療の考え方は生きてきます。日本中、世界中の医療関係者が手を合わせ、1週間や2週間ごとに標準治療を更新していけば良いのです。それが、国民の安心につながります。世界でそれを求めるのは実際的でないにしろ、せめて日本国内で、そのような試みができればと思います。

 

それに因んだブログを4月16日書きましたので、そのリンクを載せます。
寺下推定暫定型標準治療200416となります。近いうちに更新バージョンを書きますが、できれば会議メンバーの知恵を集積した標準治療を作成できればと思います。

https://drkenzo.com/blog/2020/04/200416covid192.html

 

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