4月19日、20日と12時間にわたって、「ボディマネジメントコーチ」と呼称することに決まったメタボ改善健康指導士認定講座の講師の一人として参加しました。食育に力を入れている管理栄養士の柏原幸代さんと行動科学理論により「続ける技術」で有名な石田淳さん、脳ダイエットを主催する前田弘子さんの4人が講師を務めました。僕は近著でも書きましたが「結果で判定されない患者医師関係」が大切だと思っています。行動科学でも「結果で強化するのではなく、行動で評価する」ことが大切な原理となっています。僕の事務所のモットーである「academic but practical with humanly」に沿った内容でした。ホームページでも発信していきますのでご注目ください。
みなさま、明けましておめでとうございます。ご挨拶が少し遅くなりました。
昨日、1月20日、上野東天紅にて、30年ぶりに大学時代の同級会がありました。30年ぶりということは卒業後初めてということになります。そういったこともあり100人足らずの同級生のうち58名が集まりました。中学や高校でもそうですが、久々の同級会というのは怖い感じがするものです。昔の若いイメージのままの友人が年老いているのをみて我が年齢を感じてしまうからでしょうか。僕は仕事の関係上というだけでなく、性分からも同級生との交流はかなり多い方(高校も中学も)ですが、それでも30年ぶりに会う仲間が多く、数名はすぐには名前も浮かばない方もいました。会場のあちこちで「僕は○○です」「えーえっ?嘘でしょう」「君こそ一体誰なの」的な会話がなされていました。しかし、同窓会とは不思議なもので、2時間もすれば、タイムスリップ現象が行き渡り「おまえはこうだったよな」「見掛はかわったけれど、性分は変わらないなあ」などという会話があちこちで聞かれ、お互いの呼び方も「××先生」という呼称から「××君」と変わっていきました。
久々に会った仲間達とお互いの近況など語っているうちに最近の日本の医療の状況の悪化をなんとかしたいという話しになっていきました。これも僕の仕事がそうであるからではなく、会場のあちこちのグループで同じような会話がなされているのです。そして、単に医者の環境が悪いと嘆いたり文句を言うだけではなく「なんとかしなければ」という使命感を持った人が多いのです。
東大のメリットは、残念ながらその教育内容ではなく同窓の仲間だったと再確認された一日でした。「画一的な授業ではなく、それぞれの先生の哲学的な話しや経験 談をもっと聞けるような授業だと面白かったね。いわゆる教科書的なことはほっといてもやる連中ばかりだったからね」と賛同してくれる仲間が多かったことも印象的 でした。
いずれにしても同級生達はいろいろな形で活躍してそれなりの地位にいるわけですが、いくら要職にいようとも個人の力ではこのような医療崩壊の流れを食い止めるのは到底不可能です。
「お前が一番近いことをやっているのだから、仲間をまとめてまともな医者の声を反映するようなことをやれ」というようなことを何人からか進言されました。最近の医療や教育を始めとした日本の空虚な流れになかばあきらめの気持ちが台頭しかけていた僕にとって「もう一働きしろ]という天の声かもしれないと身を引き締めました。
これを機会にもっと頻繁に会おうと皆で盛り上がりました。僕のスーパー医局プロジェクトでも同級生や同窓生はお膝元になりますので、何か貢献できればと思っているところです。
ドラマ仕立てで、私の日頃の医療判断活動を描いてみました。
いわゆるマニュアル本より面白く読めると思いますので、是非ご一読ください。
12月14日より書店にて並ぶと思います。620円です。
http://www.s-woman.net/books/
http://books.shueisha.co.jp/special/tachiyomi.html
「衣食住」は人間の生活の基本と言われます。これに「医職Jeu」を加えて、生活の6つの基本と私は提唱しています。「医」は勿論、医学医療で健康な生活を送るために必要なことで、「職」は「人に貢献するために働くこと」です。「Jeu(ジュ)と発音」はフランス語で「遊ぶ」という意味です。人生にとって遊びはとても重要です。広い意味では「遊ぶ」ために生きているといっても過言ではありません。
また、従来の「衣食住」を私は「生物学的衣食住」と呼んでいます。寒さや暑さ、様々な外敵から身を守るために衣類をまとい、生きていくために食べ、夜露を凌ぐために家を作り住みます。しかし、今やそれだけでなく、おしゃれとしての「衣」、人間の触れ合いの場としての「食」、ステイタスや楽しみとしての「住」が大切になっています。私はこれらを「社会学的衣食住」と呼んでいます。
「生物学的衣食住」「社会学的衣食住」「医職Jeu」の知恵を身につけることは、人間としての基本的教養ではないでしょうか。その中でも中核をなすものが「食」であると私は考えています。「食」は、健康に生きていくための知恵である「医」とも深くかかわりあっています。楽しく美味しく食べるということは「健康と幸福」のシンボルではないでしょうか。そういった理由で、日本でも「食育」を子供達の教育の中に取り入れていこうと政府主導で動き始めています。我々は「大人のための食のエキスパート養成活動」により社会貢献をしていきたいと願っております。
こんなことを考えていたところ、管理栄養士で食育に造詣の深い柏原幸代さんと生涯学習の全国的講座を運営している前田 出さんと出会い「健康・食育認定講座」を開催することになりました。2006年は東京で4回大阪で2回(2級、1級)講座を開催して認定者も増えつつあります。詳しくは、上記ホームページをご参照下さい。