2002年5月
自律神経失調症
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カルテ6 心療内科 自律神経失調症 |
NKH「健康ライフ講座」 2002.5 日本機械保線株式会社 社内報 |
「自律神経失調症」という言葉は、-般の方にとっても馴染み深い名前でしょう。医師から告げられる診断名として比較的多いのですが、つかみ所がない病名でもあります。
脳からの命令が全身に通じる神経には大きく分けて2種類あり、自分の意志が支配する「随意神経」系と脳が自動的に支配する「自律神経」系とがあります。
そして、この「自律神経」には、一般に活動を促進する「交感神経」系と抑制する「副交感神経」系があり、普通、両者が上手くバランスをとり生命活動を支えています。
何らかの原因で、この「交感神経」と「副交感神経」のバランスが悪くなった状態を「自律神経失調症」と呼びます。
原因
過度なストレスや生活習慣の不摂生、更年期障害などによるホルモンの乱れ、神経症やうつ病の初期症状としてなど、原因は多彩です。
体質的に「自律神経」が不安定な人もいます。
症状
「自律神経」は多くの臓器をコントロールしていますから、多くの症状がみられます。
代表的なものとして、動悸、めまい、のぽせ、冷や汗、頭痛、頭重感、不眠、食欲不振、肩こりなど。多彩なので、総称して「不定愁訴」とも呼ばれます。
診断
診断は困難なことが多く、「除外診断」といって、それぞれの症状を起こしうる他の病気を1つひとつ否定することが先決になります。
「自律神経失調症」の原因となる基礎的疾患があれば、そちらの治療を優先します。他の疾患がなければ、総合的な診断として本症を疑います。
対策
心身の休養が大切ですが、専門家によるカウンセリングや自律訓練法の指導を受けると良いでしょう。場合により精神安定剤、睡眠導入剤、自律神経調節剤などの薬物を併用することがあります。
対策としては、日頃からストレスをためずに発散するよう心掛け、生活のリズムを整えておくことにつきます。特に、睡眠不足にならないよう注意しましょう。気になる症状があれば、早めに「心療内料」などの専門医にかかりましょう。相談し安心することは、予防や早期治療の意味でも大切です。
吹っ切りのち復活① 復活の極意
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2002.5~2003.4 吹っ切りのち復活① 復活の極意 |
ばんぶう 2002.5 日本医療企画 |
今年のテーマについては、何にしようかといささか迷い悩んだ挙句、世の中の状況を鑑みて「復活」が相応しいと思いついた。バブル破綻や経済不況、政情不安、テロなど問題点だらけであるから、「今年こそは復活」と誰しもが願い期待している。 復活の条件として必須なのはなんであろうかと考えてみると、何を隠そう「白紙に戻す」ことである。もちろん、過去の蓄積も大切で、数年前のこのエッセイのテーマに「温故知新」を取りあげたこともあった。今年のテーマと相反するように見えるが、これは「非なるようで似ているもの」なのである。逆に「吹っ切りのち復活」と「似て非なるもの」は「あきらめてやり直し」ではないだろうか。私は、治療が困難な悪性の病気の患者さんや家族の方に病名を告げる時、「(駄目かもしれない)覚悟と(治るかもしれない)希望を持って治療に臨みましょう」と言うようにしている。「嘘の楽観と現状を受け入れたくない不安感」は、返って事態を悪い方向に進めることが多いということを幾度となく体感したからである。医師になりたての頃は、「癌の告知」に私は消極的だった。特にポーカーフェイスが苦手で、嘘の病名を言うときの顔が引きつっているのが自分でも分かるので大変に辛かった。ところが、患者さんに癌であることを内緒にし、現状を受け入れないまま病気と闘うと、困難なことが多生じた。
「現状を受け入れる」ということと、「あきらめる」ということには大きな隔たりがあることに気付いたのである。
このことは病気だけでなく、いろいろな場合に当てはまるのではと思われる。現状の悪い状態をまず受け入れた上でリセットすることが、復活の必要条件の筆頭ではないだろうか。そういった意味で「吹っ切り」こそ「復活」の極意と考えたのである。





