2004年1月
慢性胃炎・胃もたれ
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カルテ13 内科 慢性胃炎・胃もたれ |
NKH「健康ライフ講座」 2004.1 日本機械保線株式会社 社内報 |
総論
慢性胃炎は、胃酸の分泌などに関与する胃の粘膜が薄くなって、本来の胃の機能が低下した状態を言います。通常、食べ物は胃液の分泌と胃の蠕動(ぜんどう)運動により2時間から3時間程度の間に消化されますが、ストレスなどによって胃の働きが悪くなると消化するのに時間がかかり、食べ物が長く胃にとどまることにより胃もたれやむかつきの原因となります。
原因
暴飲暴食、香辛料、カフェイン類の摂り過ぎ、喫煙、不規則な生活、ストレス、また鎮痛剤など、ある種の薬剤などが引き金となって起こりますが、胃・十二指腸潰瘍や胃癌などの病気に伴って起こることもあります。
胃粘膜の萎縮は、加齢や、胃の粘液の中に生息しているヘリコバクターピロリ菌が作りだすさまざまな物質によることもわかっています。
症状
胃酸の出すぎによる胃痛、胃の運動機能低下による胃もたれや嘔気、食欲不振などを認めます。その他胸焼けやげっぷ、症状が長く続くと不安感などを認めることもあります。
治療と対策
まずは食生活や生活習慣の見直しが大切です。暴飲暴食をつつしむだけではなく早食いや不規則な食事を避け、辛いものなどの刺激物、タバコやアルコールの摂取量に注意する必要があります。症状が持続する場合には、消化器内科を受診することをおすすめします。胃の造影検査でも胃粘膜の状態はある程度はわかりますが、一番確実なのは内視鏡検査(胃カメラ)で胃粘膜を直接観察することです。
医療機関の処方する薬は強力に胃酸分泌を抑えるH2ブロッカー、プロトンポンプ阻害剤といわれるものが主流で、とてもよく効くため胃潰瘍や十二指腸潰瘍にまで進むことも少なくなりました。市販薬を選ぶときは胃痛には酸分泌抑制剤、胃もたれには胃の蠕動運動を活発にする薬や胃の緊張を和らげる効果をもつ薬を選びましょう。
一時的に内服薬で改善しても服薬の中止により再び症状を認める場合は、ヘリコバクターピロリ菌に対する特別な治療が必要であったり、または癌などが原因となっていないかの確認が大切になります。
一生懸命足るを知る⑨ 意識の低下
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2003.5~2004.4 一生懸命足るを知る⑨ 意識の低下 |
ばんぶう 2004.1 日本医療企画 |
最近、電車のなかの広告で「学力の低下より気力の低下が心配」なる予備校のキャッチフレーズを見て共感した。同じことが、われわれの属する医療界でもいえるし、政治や経済の社会にも言えるのではないだろうか。人のつくったコピーを勝手に使うわけにはいかないので、「知識の貧困さではなく、意識の貧困さを憂慮」という独自の(といっても基本パターンは真似なのだが〉コピーを考案した。
先日、故郷和歌山で兄弟たちが運営する病院の記念講演会で和歌山医大の倫理医学名誉教授の話をお聞きするチャンスに恵まれた。80歳のご高齢ということで、立ったまま1時間以上のお話をされる場の設定に「大丈夫かなあ」と心配をしていた。幹事の気が利かないのでは、と注意しようとまで考えていた。しかし、講演が始まって数分もすればそれが徒労であり、余計なお世話であり、立ってお話するのは講演者の希望だったのだと理解できた。すごい迫力でお話を始められたからである。
世のか弱い若者はこういう方に電車で逆に席を譲ってもらうのかもしれないなあ、と思った。
講演の題目は「人は何を病むのか?」であったが、印象的だったのは「最近の医者は、科学一辺倒で、テクニックだけなんだよ。『納得』がないんだよ。教育も同じだよ。子供たちに納得がないから、不登校や不良化など体全体で訴えているんだよ。
人間は共鳴体で、五感は共鳴盤なんだ。それらを駆使して初めてテクニックが生かされるんだよ。プロは視野が狭くて鈍感なんだ。素人は360度見て感じるから敏感なんだよ。東大の地震研よりなまずのほうが早く感知するんだ。なまずは超素人なんだ」というお話であった。日頃から「優秀なプロは広い視野で専門を見ることができて、何事にも恐れるぐらい敏感に反応することが大切」と主張している私にとってはまさに「目から鱗」であった。その道のプロを自称するなら、怖がりで謙虚で初心を忘れない自信家を目指したいものだ。
imidas2004
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安心できる医療に巡り合うために imidas2004 |
健康欄 執筆 2004.1 (株)集英社 出版 |
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