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太ったら、なぜこまるの?
笑顔 太ったら、なぜこまるの? |
こどもの健康教室 2000.9 保健同人社発行 |
おとなって、よく「太っちゃった、こまったわ」[ちかごろ、おなかが出てきたな」って、気にしてるよね。でも、太るとなぜこまるんだろうね。
太っちゃうと、おかあさんがいつもしんぱいしてるように、スタイルがわるくなるってこともあるかもしれないけど、もっとこまるのは、いろんなびょうきになりやすいってことなんだ。
たとえば、太っていると、「とうにょうびょう」というびょうきになりやすいんだよ。これは、からだをうごかすときに、ひつようなねんりょう(ブドウとう、っていうんだ)が、けつえきのなかにふえすぎて、こまったことがおこるびょうきなんだ。このびょうきがずっとつづくと、脳や心ぞうのびょうきになったり、目がみえなくなったり、おしっこがでなくなったりして、たいへんなことにもなるんだ。
「こうけつあつ」や「どうみゃくこうか」も、太ったひとに多いびょうきだよ。「こうけつあつ」になると、けつえきをおくりだすポンプ(心ぞう)や、けつえきのとおりみち(けっかん)にむりがかかるし、「どうみゃくこうか」になると、けっかんがつまりやすくなってしまうんだ。どちらのびょうきも、ひどくなると、からだのあちこちでわるいことがおこって、とてもきけんなんだ。
もちろん、太っているひとがみんな、すぐびょきになるわけじゃないんだ。だけど、おとなになって太っていると、まちがいなく、こうした、こわいびょうきになりやすいんだよ。
では、ぼくたちはまだ小さいから、太っていてもいいのかな?ざんねんだけど、そうじゃないんだ。びょうきのけんきゅうをしているせんせいは、「太っている子は、おとなになっても、太っていることが多くて、こわいびょうきになりやすい」っていってるんだ。それにいまは、小さいうちにおとなのびょうきになる子がふえていて、もんだいになっているけど、これも「太った子が多くなったから」っていわれてるんだよ。だから、ぼくたちも、太りすぎているのはあんまりよくないんだ。
でも、なぜ太るんだろうね。これはとてもかんたん。ウシさんやブタさんを太らせるには、エサをたくさんたべさせて、なるべくうんどうさせないようにするんだ。ぼくたちもおなじ。たくさんたべて、おうちでじっとしていると、すぐ太っちゃうんだ。
だから、みんな、おそとでげんきにあそんでね。あそんで、おなかぺこぺこになったら、ちょっとぐらいたくさんたべてもだいじょうぶ。それから、すききらいもダメだよ。すききらいをしないで、なんでもたべて、びょうきにまけないおとなになろね。