うつ病

 

 カルテ25

精神科 心療内科

うつ病

NKH「健康ライフ講座」№73

2007/1/15

日本機械保線株式会社 社内報


統合失調症(旧称:精神分裂病)とともに躁うつ病、うつ病が従来から精神病の代表とされてきました。特に内因性うつ病として脳腫瘍など脳の器質的病変や、過度のストレスによる心理因子が働いて生じる心因性うつ病などと区別されていましたが、最近では気分障害という大きな分類としてまとめられるようになる傾向がありあmす。WHOの調査によれば、有病率は人工の3~5%となっています。また、生涯のうち5~25%の人がこの症状を体験するとも言われている頻度の高い病気といえます。


○症 状○

 抑うつ気分、意欲の低下、生活の活動の低下、悲観的な思考障害、心理的要因による身体障害などに分類されます。具体的には憂鬱感、喜びの消失、判断力の低下、不眠、食欲低下、自殺念慮などがあります。


○診 断○

 病状頚経過や症状から診断されます。精神科専門医の間で使われる診断基準があり、その項目をどの程度満たすかによって客観的に診断されます。程度が軽度な場合は「気分変調性障害」と診断される場合もあります。

○治 療○

 一般に日本の外来診療では、抗うつ薬を中心とした薬物療法が中心となります。従来からの三環形四環形抗うつ薬に加えてSSRIと呼ばれる新しいタイプの薬も使用されるようになり、うつ病治療の幅が広がりました。また、睡眠導入剤や抗不安薬(安定剤)なども適宜組み合わされて処方されます。

 重症な場合は電撃療法という治療が行われることもあります。また、認知療法という心理療法が再発防止も含めて注目されていますが、治療に多大な時間を要し、訓練を受けた専門家も未だ少なく、日本の保険医療の中ではまだ一般的ではありません。

○生活、予防上の注意○

 癌と同じく早期発見・早期治療が重要だと考えます・また、予防行動として、物事に固執せず、オーバーペースにならないように日頃の生活をコントロールすることが大切です。認知心理学の勉強をするのも良いことだと思います。

    

Copyright ©2013-2020 Terashita Medical Office Allrights All rights reserved.