インフルエンザ

 

 

カルテ32

インフルエンザ

NKH「健康ライフ講座」№80

2008/11/4

日本機械保線株式会社 社内報


秋の深まりとともに、朝晩は冷え込む日も目立ってきました。気温が下がるにつれ、インフルエンザの流行に関する二ュ一スを目や耳にする機会も増えてきます。


○インフルエンザとは?○

インフルエンザは普通の風邪と同様ウイルス感染が原因で、特徴的な症状は、38度以上の高熱や寒気・筋肉痛、強い咽頭痛などです。冬は、乾いた冷たい空気によりのどや鼻の粘膜が乾燥して免疫カが落ちる一方で、ウイルスの活動が活発になる季節のため、例年12~2月頃に流行します。 ところで、現在東南アジアを中心に高病原性の鳥インフルエンザが発生していますが、それがヒトに感染し、ヒトの体内で増える事ができるように変化し、さらにヒトからヒトヘ感染するように変異して発症する病気が新型インフルエンザです。今後の流行の可能性が懸念されていますが、基本的な予防や治療は通常のインフルエンザと同様、ワクチンの開発も進められています。

○予 防○

インフルエンザウイルスは感染カが強いため、咽頭粘膜とウイルスとの接触を防ぐことが重要となり、予防で一番大切な事は、「うがいと手洗い」により・ウイルスを洗い流すことです。人ごみでほ、マスクの着用でウイルスの侵人を少しでも防ぐ事が効果的です。家の中で暖房をかける際は空気の乾燥に気を配り、加湿器などをうまく使ってください。十分な栄養や睡眠をとり免疫力在高めることも重要なポイントです。 また、ワクチン接種も有効な予防法です。その年に流行するウイルスのタイプによって効果は違いますが、発症するリスクを半分程度に抑えることができるようです。効果が出るのに2週間から1カ月程度かかるので、本格的な流行シーズンが来る前に早めに接種するのがポイントです。

○治 療○

まず確定診断は、のどや鼻の粘液を採取する検査で行います。治療はタミフル、リレンザなどの抗ウイルス薬がありますが、発症後48時間以内の服用開始でないと効果が期待できません。また若年者でほ重篤な副作用の可能性が指摘されており、医師と充分に相談する事が大切です。さらに、発熱や咽頭痛等の症状緩和には、解熱鎮痛薬なども処方されます。多くは1週間以内に症状は改善しますが、高齢者や幼児では肺炎の合併にも注意が必要です。

    

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