Click:最新一覧
同一項目内:著書・執筆記事
(Click:一覧表示)
(Click:一覧表示)
- 新型コロナ対策を医療判断学的に考える_HOKENDOHJINSmileReport Vol.14
- スマホネック
- 右心不全
- 口内炎
- ヒアリについての豆知識
- 人畜共通感染症
- リレーエッセイ(Medical Tribune)
- 下肢静脈瘤
- 鼻血(鼻出血)
- 偏食
- 秋バテ
- 紫外線アレルギー
- 男性の冷え性
- 医療正義と医療満足度の向上のために―社会医という選択肢
- 多汗症
- 坐骨神経痛
- だから大切!女性のからだ相談室 病院・医師選び
- ヒートショック
- 負担増でもこだわり重視 自由診療じわり
- 腸閉塞
- てんかん
- 大動脈解離
- 脂漏性皮膚炎
- COPD(慢性閉塞性肺疾患)
- 風疹
- ギランバレー症候群
- ラジオ式音声コンテンツメニュー追加いたしました。
- VERY白熱教室第7弾「3歳児神話のリアル非リアル」
- 潰瘍性大腸炎
- アナフィラキシー
- 急性肝炎
- Interview「患者と医師結ぶ民間版侍医サービス」
- 尿路結石
- 男性更年期障害
- 糖尿病
- 熱中症
- テニス肘(使い過ぎ症候群)
- 『医療判断』について
- 不眠症
- 加齢黄班変性症
- 肺結核
- りす倶楽部 「共感と同情」
- アタッチメント ベビーマッサージ
- くも膜下出血
- 1分肩回しで病気をみるみる治す!
- セカンドオピニオンはどうとる?
- Dr.寺下コラム インフルエンザを向かえ撃つ
- パニック障害
- 新型インフルエンザ
- 心室細動
- インフルエンザ
- 特定健診
- 1日12秒お腹ぺったんこダイエット
- 「肩まわし」に関するコラム【壮快】
- ドライアイ
- 人 ひと
- Dr.寺下コラム 有害物質と健康
- 私を救う医者はどこ?
- かかりつけ医 対話が生む信頼
- 白血病
- ひと チャレンジングな医療者たち
- 記者の目
- 貧血
- アクティビティ手工芸士
- 認知行動療法としての脳ダイエット
- 胃潰瘍・十二指腸潰瘍
- 家族の一人ひとりが尊重される快適な空間作り
- 高血圧
- ストレスを感じさせない、家づくり
- 医療判断学の現場から
- 症状別問題解決ナビゲーションチャート
- 第5回 医療にさらなる興味を
- 第4回 「主侍医」という制度
- 第3回 信頼できる医師を探す
- 第2回 「標準治療」と違ったら
- 第1回 標準治療とは
- 「仮面高血圧」は高リスク
- 安心と幸福の医学
- うつ病
- 性善説ルネサンス(最終稿) 筆を折る
- 性善説ルネサンス⑦ 扇動と洗脳
- セルフコントロールで生活習慣病に打ち克つ!!
- 痛風(高尿酸血症)
- 「標準治療」最新版(第3版)
- 性善説ルネサンス⑥ 良心は幸福になるための必需品 自己のためにも利他主義であれ
- 性善説ルネサンス⑤ 職業人としての「良心」「使命感」が必須となる
- 胃食道逆流症(逆流性食道炎)
- 性善説ルネサンス④ 性悪説の感染力は強い 個人の力で打破できるか
- 性善説ルネサンス③ 正直者は馬鹿を見る 良心ある人を評価せよ
- 性善説ルネサンス② 果たして人間の良心は脳科学で解明されるか
- 性善説ルネサンス① 世の中に流れる性悪説 性善説は復活するのか?
- 前立腺肥大症
- 魂を売らないということ⑪ お金には印がついている
- 魂を売らないということ⑩ 何と比較するのか
- あきらめない! 手を抜かない! やりすぎない!
- 代謝症候群(メタボリック症候群)
- 魂を売らないということ⑨ 「うずしお」に思う
- imidas2006
- スーパーファーストオピニオン
目次:著書・執筆・講義・取材等
(クリックで目次が開きます)
(クリックで目次が開きます)
月別アーカイブ
セカンドオピニオン医師も協力を
カルテの余白 ③ セカンドオピニオン医師も協力を |
土曜 朝刊 (P.21医療) 2003.2 朝日新聞 掲載 |
脳ドックで小さな動脈瘤が見つかったNさんから相談を受けた。
「『心配なら、血管撮影を』と医師に言われたんだけど、不安で‥‥」
Nさんとは「主侍医」契約を結び、普段から医療相談をしている。
磁気共鳴断層装置(MRI)の画像では大きさは3㍉以下。血管撮影は、動脈に管を入れて造影剤を流し、X線で異常がないかどうかを調べる精密検査だ。
「様子を見たらどうでしょう。血管撮影にはリスクがありますから」と答えたが、Nさんの不安は消えない。
一緒に専門医の意見を聞きに行った。彼も「様子を見るのが最善」。
ようやくNさんも納得してくれた。
医療技術の進歩で、病気をいち早く見つけ、重くならないうちに治せるようになった。
一方で、治療しなくても身体に影響がないわずかな「異常」を見つけたり、それ自体にリスクが伴ったりする高精度な検査も増えてきた
検査や治療の選択肢が広がるのはいいことだが、目の前に並べられただけでは患者は途方に
くれるばかりだ。
複数の医師に意見を聞くセカンドオピニオンが話題になる。主治医の理解と協力が必要という。
ことは口で言うほどたやすくはない。
目の前の患者から「他の医師にも聞きたいから資料を欲しい」と言われるのはつらい。
だが、主治医に気兼ねして内証で病院をめぐる患者が少なくないのが現実だ。
ウインドーショッピングならぬドクターショッピング。
検査も一から。治療方針も決まらない。患者さんの命はすり減っていく。
我々医師には、ドクターショッピングをせざるを得ない患者さんの気持ちを理解し、自分の気持ちをコントロールする術が必要だと自戒したい。