糖尿病

カルテ12

内科

糖尿病

NKH「健康ライフ講座」

2003.10

日本機械保線株式会社 社内報


総論

現在わが国では約600万人の糖尿病患者がいると考えられ、特に40歳以上の国民ではその10人に1人が糖尿病であるといわれています。糖尿病は自覚症状がないだけに、治療がされないまま放置されることが多く、悪化してからでは厳格な食事制限やインシュリン注射治療など、苦痛を伴う治療を余儀なくされます。“境界型”“糖尿病予備軍”と診断された段階で、病気の重要性を自覚することが大切です。

原因

糖尿病は血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が高い状態が持続する病気です。膵臓から分泌されるインシュリンという、食物中から吸収されたエネルギーを体内の細胞にとりこみ、血糖が一定値以上に上昇しないように作用するホルモンの働きが弱くなることが原因となります。これは細胞内には必要なエネルギーが取り込まれずに枯渇しているのに、血液中のブドウ糖濃度は高いままという状態で、高血糖が血管や神経を障害するため様々な合併症を起こします。糖尿病は遺伝的な体質に加え、暴飲暴食、ストレスなどの生活環境が引き金となって発症します。

症状

自覚症状がないのが特徴で、口の渇き、多飲、多尿、だるさ、体重減少、目のかすみ、手足先のしびれといった症状を認めたときにはかなり進んだ状態であると言えます。極度の高血糖を放置しておくと、意識を失って倒れてしまう昏睡状態におちいることもあります(糖尿病性昏睡)。

診断

尿検査だけで糖尿病と確定することはできず、必ず血液検査を行います。糖尿病の程度を知る検査としては、合併症として腎臓病を調べる尿中蛋白定量検査、網膜を調べる眼底検査、神経障害を調べる自律神経機能検査などが挙げられます。

治療と対策

糖尿病の治療は食事療法、運動療法と生活習慣の改善がまず基本となります。糖尿病は残念ながら治ることはなく、進行を止める事が目標となりますので、無理な食事制限と挫折を繰り返すよりも継続性を重視したプログラムが有効です。また、様々な合併症の予防のために、症状がなくとも定期的な診察、検査を受け、未然にコントロールすることが重要です。

    

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