インフルエンザ

カルテ14

内科

インフルエンザ

NKH「健康ライフ講座」

2004.4

日本機械保線株式会社 社内報


総論

インフル工ンザは毎年日本において11月から3月にかけて流行を起こす。世界的にも最も罹患(りかん)率の高いウイルス感染症です。ヒトのインフル工ンザウイルスには、A・BおよびC型の3種類が存在しますが、臨床的にはA(A香港型とAソ連型)とB型が問題となります。

普通の風邪と異なり、急激な発熱や関節痛やだるさなど強い全身症状を特徴とし、乳幼児や高齢者、もともと病気を持つ人がかかった場合、重症化して肺炎や脳症などの合併症により死に至ることがあります。

症状

悪寒を伴う38~40度の高熱、全身倦怠感、関節痛、筋肉痛などの全身症状が強いことが特徴です。さらに同時期または少し遅れて咽頭痛、鼻汁、咳、頭痛などの症状も見られます。潜伏期は1日~2日で、合併症を併発しなければ症状は約1週間で軽快します。

診断

地域内においてインフルエンザの流行があり、上記の症状が急激に認められた場合、臨床的にインフルエンザの可能性は非常に高いと考えられます。確定診断にはウイルス学的検索が必要ですが、近年簡便な確定方法(EIA法)が開発され、A・B型ともに診断可能なインフルエンザ診断キットがあれば、外来にて20分以内で診断ができるようになりました。

治療と対策

予防には、インフルエンザワクチン接種が最も有効で、特に高齢者ではワクチン接種により、入院日数や死亡率を大幅に改善できることが報告されています。

発症した場合は、安静・保温・保湿などの対症療法に加えて、発病48時間以内であればインフルエンザウイルスの増殖を抑え、病気の期間と症状の重さを軽減する抗ウイルス薬の服用が効果的です。現在用いられている薬には、A型インフルエンザにのみ有効なアマンタジン(シンメトレル)とA・B型の両方に有効なノイラミニダーゼ阻害薬(タミフル・リレンザ)があります。

鳥インフルエンザについて

鳥インフルエンザウイルスはヒトのインフルエンザウイルスとは異なったウイルスです。鳥インフルエンザは、店頭での生きたニワトリの小売りが一般的な地域での発生がほとんどで、今のところヒトからヒトヘの感染が確定された事例はなく、鶏肉や鶏卵からの感染の報告もありません。特別な予防法はなく、現在使用されているヒトインフルエンザワクチンも効きませんが、上記の抗インフルエンザウイルス薬は鳥インフルエンザにも効果があるといわれています。

    

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