テニス肘(使い過ぎ症候群)

NKH「健康ライフ講座」

NKH「健康ライフ講座」NO.89 日本機械保線株式会社社内報

カルテ40<整形外科>テニス肘(使い過ぎ症候群)

2011/4/20


○解 説○

上腕骨(いわゆる二の腕の部分にある骨)の肘に近い部分に付着する筋肉(正確には腱と呼ばれる)に慢性のストレスがかかることにより、長期にわたり継続する運動痛を生じる疾患です。テニスを日常的に行う人に多く見られたことから「テニス肘」と呼ばれますが、ゴルフによる肘のストレスから生じる「ゴルフ肘」などもあります。しかし、最近では、テニスもゴルフもしない中高年者に同様の症状を来すことも多く、いわゆる「使いすぎ症候群」とも考えられています。特にコンピュータのマウスや携帯電話の使い過ぎ等が原因になりやすいようです。

○症 状○

テニス肘に代表される、右腕(利き腕)の外側(上腕骨外側上顆と呼びます)に起こることが多く、痛みは肘の外側(親指側)から前腕部にかけての動作時に生じます。ゴルフの場合は、内側(小指側)や左腕の肘に起こることがありますが、テニス肘に比べると頻度は少ないようです。長時間のマウスの使用や不慣れな動作を継続して行うと本症を発症することがあります。

○診 断○

症状経過から診断は推定されることが多いですが、肘の特定部分に圧痛(押して痛むところ)があり、手関節伸展試験などと呼ばれる誘発試験で要請が出れば本症と診断されます。

○治 療○

痛みが出る動作を行わず、腕の徹底的な安静が最も大切な基本となります。初期の痛みが強い時期は、鎮痛消炎剤の服用や湿布を行う場合があります。また、どうしても行わねばならない日常動作をサポートするために、テニス肘専用のバンドをするのも勧められます。症状が激しい場合は、ステロイドの局所注射をする場合もあります。また、回復期には、ストレッチや筋力を増強するためのトレーニングも重要です。

○生活、予防上の注意○

本症が疑われるような痛みが出現した場合は、早めに患部の安静に努め、痛みが持続する場合は整形外科に相談に行きましょう。すっかりよくなるまでには半年から1年程度かかることが多いようです。

    

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